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ダイエットなどの食事アドバイス

アスリートが運動指導者として活躍する為に必要な学びを提供するメディアです。

今回の記事はこれまでと少し趣向を変えて、食事についてお話していこうと思います。

難しい栄養素の話や計算などは出てきませんのでお気軽に読み進めていってください。

こちらのメディアで最も大切にしているのは、記事をきっかけに「自分で考える力」を身に着けていくことですから、読んで「もっと知りたい!」と思って頂けたら是非次のステージに進んでくださいね。


身体は食べ物で出来ている

「You are what you eat」という英語があります。

直訳して頂いて問題ありません。

「あなたは食べたものである」つまり「あなたは食べたもので出来ている」となり、「身体は食べ物で出来ている」という意味となります。

私たちはこの世に生を受けてからこれまで、食べることで成長してきました。

成長期を終えた後も生命を維持する為には食べないといけないのです。

ですから、食べることは生きることであると言って差し支えないでしょう。

食べることはとても大切なのです。


食べな大きならへんで

私は関西出身なので「食べな大きならへんで」とか、「食べな強くならへんで」なんて言われて育って来ました。

実際強化合宿などでは今思えばどうやってあればお腹に入ったのだろうと思う量を食べた様な記憶があります(笑)

特に競技スポーツは練習や試合で消費するエネルギーも相当な量になりますから、食べないとバテてしまいますし、身体は強くなりません。

もちろん、誰しも食べ過ぎたら違った意味で大きくなってしまいます。(※それが必要なスポーツもある)

肥満や過体重と言った状態は、多くの場合食べ過ぎか、あまりにも運動不足であることに起因します。

逆に運動不足であっても何も食べなければ痩せ細ってしまい、それはそれで不健康な状態になります。


栄養素

栄養学の授業を受けると、まず三大栄養素五大栄養素などといった言葉を学びます。

簡単に説明すると、身体を作る材料となるタンパク質、身体を動かすエネルギーとなる糖質脂質の3つを三大栄養素と呼び、それらが体内で正常に働く様にサポートしてくれるのがビタミンミネラルであり、このこの2つを三大栄養素に加えると五大栄養素と呼ばれるようになります。

他には糖質とともに炭水化物を構成する食物繊維や、命の源とも言えるといった重要なものもあります。

炭水化物、すなわち糖質と食物繊維は米やパンや麺類に多く含まれます。

脂質は、いわゆるアブラです。

タンパク質は、肉、魚、大豆製品などに多く含まれます。

ビタミンやミネラルは例えば野菜や海藻に多く含まれるとされますが、他にも色々な食物に存在しています。


ダイエット目的の方への指導

運動指導の仕事をしていると、場合によってはダイエットを目的とされる方に巡り合います。

本来ダイエットとは食事をどうするかというのが問題になるので、運動指導とはベクトルの違う話なのですが、運動とセットで食事を整えることは確かに合理的ではありますから、どの様な運動を習慣化させ、どの様な食事を摂る様に心掛けるのかということは指導できるようになるとよいでしょう。

ここでひとまずポイントになるのが、運動はエネルギーの消費で、食事はエネルギーの摂取という単純な話です。(※本来はそんなに単純じゃないですが、ひとまず……)

ですから「運動量を増やして、食事量を減らしましょう」という指導がよくなされるわけですが、果たしてそれで良いでしょうか?


食べないと動けない!

確かに過度な肥満であれば食べる量は減らすのがよいでしょう。

しかし、「食べるな」とか「これだけしか食べちゃダメ」みたいな指導はいかがなものでしょうか?

食べないと身体は動きません。

特にダイエットにおいて敵対視されがちな糖質や脂質は、先述の通りエネルギー源ですから、運動をするにあたって必要な栄養素です。

確かにダイエットを始めた初期段階ではそれで体重が落ちるかもしれません。(食べてないんだから落ちるに決まっている)

しかし、いずれエネルギー切れを起こすその身体は、上手く動けなくなってきますので必ず体重の減少は停滞します。

もしくは生気が失われたような感じになって、慢性的な疲労、苛立ち、不眠、精力の減退などの不具合が見られるようになってきます。

そこまでして体重を落とすことに価値はあるでしょうか?

答えはNOです。


まずは「正しく食べる」そして「動く」

これまで述べてきたような極端な食事制限を指導する運動指導者(?)は、残念ながらそれなりの数いらっしゃるようで、私はちょっと困っています。

体調を崩してまで体重を落とす必要なんてないのです。

大切なことは、

・普段どんなものを食べているのか?

・望ましくない状態にあるとしたらそれは何故なのか?

・ストレスのコントロールは出来ているか?

・あまりにも動いていないライフスタイルの根源は何だろうか?

こんな風にもっともっと、相談してこられた方の心に寄り添うことです。

そして、栄養のことに関して指導が少し難しいと感じたら、信頼できる管理栄養士の方などに相談することが大切です。

餅は餅屋に任せるというのが大事な時があります。


気合いではなんともならん

アスリート出身の人間はどうしても「気合い」で解決しようするクセがある人が多いです。

私もかつてはそうでした。

しかし、例えば明確に期日の決まっている試合に向けての「気合い」は何とかなっても、「ダイエット」のように1度達成すればそれでOKではなくて、達成した後の状態を持続させねばならない案件は「気合い」では何ともなりません。

どちらかというと、その人にとってある程度気楽にできる手法を探らないといけないのです。

ですから、「毎日これしか食べちゃダメ!」といった、機械的な対応ではなく、しっかり寄り添って色んな提案が出来るようになる必要があるのです。

カロリー計算だけなら機械でできますからね。

せっかく運動指導者として活躍するなら、機械に出来ないことをやりましょう。

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