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99回箱根駅伝特集

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#東京国際大学

大八木弘明「愛の先に」

大八木弘明「愛の先に」

強面、大声。昔ながらな印象を残す大八木弘明監督。ここ何年でも言われるのは「変わった」という言葉。

果たしてそうだろうか? もちろん接し方や伝え方は変わっただろう。だが、それは一端に過ぎない。
本質にあるものは一つも変わっていないのではないか。そう思うのだ。

それは選手への「愛」であり、陸上競技への「愛」である。

選手への「愛」あんな強面で厳しく叱る彼に「愛」という言葉が合っているのか……とい

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大志田秀次「惜しむ」

大志田秀次「惜しむ」

惜しい。本当に惜しいと思った。東京国際大学において彼の退任はあまりにも勿体無いとすら感じる。2011年に監督就任してから早くも10年以上。彼の手腕と人柄を知っていれば、この1度のシード落ちで退任というのがどうしても納得がいかないのである。

多くの人から慕われていた彼が残した功績はとてつもなく大きなものだということはわかっているはず。それは「戦術・ヴィンセント」だけでない、ダークホースとしてかき回

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箱根駅伝往路感想。

箱根駅伝往路感想。

ざっと書きました。

上位3校と苦しんだ國學院と順天堂下馬評通りといえばそのとおりだけど、田澤廉くんの調整が万全ならもうちょっと早くに駒澤大学が勝っていたかもしれない。
つくづくコロナが痛かったが、それでも1時間6分台を見せられるとは……。やはり彼は只者ではない。
本当に末恐ろしいランナーになりそうだ。

とはいえ、想像以上に中央大学が良かった。
特に吉居大和くんの2区は大ハマりだったし各区間共に

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イェゴン・ヴィンセント「衝撃」

イェゴン・ヴィンセント「衝撃」

未だに忘れられない衝撃的な走りがある。駅伝などで分かりやすくソフトで、選手の勝算を惜しまない渡辺康幸さんが唯一言葉を溜めて絶句した男。そう、イェゴン・ヴィンセント・キベットくんである。

彼が1年生の時、同じ区間で田澤廉くんがデビューしたその中でヴィンセントくんは21.3キロという長い区間をあっという間に駆け抜けて見せた。59分25秒は、現在の箱根駅伝でも6区以外で1時間を切った唯一の記録であり、

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箱根駅伝出場校紹介2023(5)「東京国際大学」

箱根駅伝出場校紹介2023(5)「東京国際大学」

さてさて、続いては前回5位の東京国際大学。出雲初優勝を含めた勢いに乗った戦いができるかと思った前回の箱根も、チームとして主力選手がらしさこそ見せたものの全体的には悔しい結果に。

捲土重来を期した今年についてもじっくりと書いていこうと思う。

東京国際大学1965年に設立された東京国際大学は世界70か国の留学生が学び、英語教育、国際人教育に力を入れ、米国にアメリカ校を開校するなどの取り組みがある。

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