データでカイゴ?
介護業界も年度末。
明日からは新年度。そう!!明日から介護報酬改訂スタート!
目玉のひとつは、、、
LIFE~科学的介護の幕開け
LIFEと聴くと、小沢健司を思い出す昭和生まれ世代
のわたくしですが(笑)、
なんのこっちゃ? の方に簡単に解説♬
介護の現場では、これまでずっと
歳を重ねた方々のお世話をしてきました。
できないことを介助し、オムツを替えたり、
痴呆と言われていたころから、
「ここはどこ?私はだぁれ?」な人たちのお世話をしてきて、
それは今では認知症という立派な名前がついている。
介護の歴史の中で、教育の中に「科学的な介護」をすること
が触れられるようになったのは、2009年以降。
科学的、、、とは、
実践した結果とその評価や、
病気のこと、疾患のことなどの
エビデンス(根拠)を基にして、
適切な介助方法を選んで実践し、
その結果を評価し、
次のケアを検討していく。
というようなことです。
P(PLAN、行動計画をたてる)
D(DO、計画を実行する)
C(CHECK、実行した結果を評価する)
A(ACTION、評価から次の改善策を検討する)
を回すってやつです。
介護現場では忙しくて、、、やってられん!
という方も多いかも、、、
でも、やってなくはないはず。
事故などあれば、対策を考えるだろうし、
認知症の方の関わりなども、うまくいったことなど共有してるはず。
身近に実践していたりする。意識してないかもですが、、
そう、意識して、やってない現場が多い。
なので、介護の実践についてのエビデンスって、よくわからん。
・アルツハイマー型認知症の人には、この対応をすれば、
みんな穏やか!
・オムツの人がトイレでできるようになるには、この実践でOK
みたいなのって、かなり利用者さん個人の能力にもよるし、
介護職の能力にもよる。
つまり、介護はかなり”人によって変わる”仕事
いい介護職か、そうでないか。
意欲や能力のある利用者かどうか。
という、個別とか「人による」で片づけられている。
これらをちゃんとデータを集めて検証したら、
傾向が見えて、そのデータを現場のケアに活かしたら、
めっちゃいいんでないか??
ということで、始まるのがLIFE!!
なんだか、良さそう!!
身体のこと、リハビリのこと、栄養状態、などなど
幅広い情報を収集していくので、
これで何かしらのエビデンスが取れるようになって、
日々のケアに活かせるのなら万々歳だ。
ただ、
利用者さんのLIFE(人生)を、
楽しく穏やかに過ごしてもらうためのサポートをすること
が介護職の役割だと、ぼくは思うのですが、
それには、必ずしも、
身体の機能を改善しなくても、
栄養状態を改善しなくても、
認知症の問題行動が起こっているかをチェックされなくても、
いい場合も少なくないと思います。
穏やかに、無理なく、好きなように暮らしたい。
それを叶えるために、データがフィードバックしてくれる
介護は必要なのか。
利用者さんの、好きなコトや前向きな発言のデータを集めて、
そこから、望む暮らしを分析する
というデータ活用ならいいと思うけどな♬
認知症の方については、
なにが理解できていないか、
なにを忘れているかの観察や評価は、実践的にする必要はある。
それらはデータで出せるのかな、、、?
たぶん、関わりの中でしか見つけられない。
データでできることの可能性は沢山ありそうな気はします。
でも、データでできることって、
かなり限定的で、生活の中の一部にしかならない気がする。
それでも、活かせることがあるのなら、
嬉しいとは思うので、ちょっぴり期待しています♬
データも、結局のところ
どう読んで、どう使うのか
による気がする。
基本的な、暮らしを支えるというスタンス
これを忘れて、データをただただ使うのであれば、
データのしもべ、、、
主体的に、利用者さんの暮らしのためにデータを活用していきたいものです。
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