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#8.子どもも大人もピーピー泣いてもいいじゃないか。
こんにちは!メルケボッテ KANAです!
いつも読んでくれてありがとうございます!まだまだ、フォルケでの話が続きます〜。
前回の記事も読んでくれると嬉しいです!
気軽にいこうよ。#7
気楽にいこうよ。8
〜ヨーロッパで出会った私〜
強がりな私と美しい涙
ここまで読んでくれた人には、伝わったとおもうが、私は強がりだ。
人前で泣くなんて、友達の結婚式ぐらいだと思う。
悔しくて泣きたい時も、唇を噛み締め泣かないように堪える。
何故かわからないけどいつも強がってしまう。
今までの人生で人前では堪えて、
どれだけ1人で泣いてきただろうか。
フォルケホイスコーレの間も、全員泣いた?!と思うぐらい泣く姿を見てきたけど、
私は一度も泣かなかった。
悔しくて泣きたい時も部屋に帰って1人で泣いた。
そんな私が、人前で泣く日がやってきた。
フォルケホイスコーレ最後の授業でメディテーションをした時のこと。
メディテーションの内容は、3ヶ月間を振り返りアルバムを作っていくというものだった。
最初きた日のこと覚えてる?
最初の授業でボーダーを超えたよね。
遠足に行った時のこと、何が印象深かった?
と、3ヶ月間を一個一個丁寧に思い出して、
想像のアルバムを作って行った。
この3ヶ月間は、私にとってとても特別だった。
色んな感情になった。体感3年と思うぐらい色々あった。それを一つ一つ感じていった。
アルバムの最後のページ
あなたはなんと言葉を書きますか?
そう問われた時、1番に思い浮かんだのは
「good job KANA」だった。
そう自分を褒めた時、この色々思い返しながら噛み締めていたものがぶわぁってなった。
わ、やばい泣く...と瞑想が終わっても顔を上げられなかった。
ここでも堪えた私。笑
その後ペアになってこの3ヶ月間を振りかえることに。私はなかなか顔があげられなくて、最後にavnoの校長にあたる先生とペアになった。
私は、英語が話せない。でもここで本心を伝えられないのが悔しいから、最後思いを言うタイミングがあったら、伝えようとしていた台本を読むことにした。
(用意しておいた私ナイス!)
その台本を転記します。
*********************
私はこの3ヶ月間、学んだこと考えたことがたくさんある。
I've had learned a lot and I was thinking a lot over the three months.
まず、ここに来て、自分の時間ができたことが私に多くの気づきをくれた。
First, coming here I was having my own time.It has given me many insights
私はいつでも、幸せだと思ってるし、いつ死んでも後悔しないように生きようと考えている。
I always try to think I'm happy and live without regrets, even if I were to die tomorrow.
だから、いつでも幸せな自分の状態を作ってる。
So, I always try to create a happy state for myself.
でも以前は、幸せって自分で思えるように、マインドコントロールしてただけだった。本当に心から幸せだと思っていたわけじゃなかった。
But before, happiness was just something I tried to control my mind into feeling. I wasn't truly happy from the heart.
私には、生活をスローダウンさせる必要がある。
I need to slow down my life.
ごはんをゆっくり食べる時間もなかった。
I didn't even have time to eat meal slowly.
家族で会話する時間もなかった。
I didn't have time to talk with my family
たくさん寝る時間もなかった。
I didn't have much time to sleep.
毎日疲れきっていた。
I was exhausted every day.
もちろん、ソーイングする時間もアートする時間もなかった。
Of course, I didn't have time to sew or do art.
みんなで集まって歌う時間も話す時間もなかった。
I was no time to gather and sing or talk together.
でも私は、そういう時間が好き。
But I like those times.
そのことを知らなかった。ここに来て、その自分に出会った。
I didn't know that about myself until coming here. I met that side of myself here.
余裕のある生活が、私を、私の人生をもっとクリエイティブにすることに気づいた。
I realized that having a relaxed lifestyle can make me and my life more creative.
次に、授業から学んだこと。
Next, what I learned from the classes.
これも、1つ選ぶのは難しい。
It's hard to choose just one.
全ての授業が私にもう一度、自分の人生を考えるきっかけをくれた。
Every class gave me a chance to rethink my life.
ここで立ち止まって考えたことは、私の人生に大きな影響を与える。
What I've thought about here has had a big impact on my life.
全ての授業に感謝しています。
I'm grateful for all the classes.
効率的な生き方はやめて、ペースを落として生きていきたいと思う。
I want to stop living efficiently and live at a slower pace.
最後に、私は皆んなから学ぶこともたくさんあった。
Lastly, I've learned a lot from everyone.
本当にみんな出会ってくれてありがとう。
Thank you for meeting me.
私は、みんなの姿で多くのことに気づいた。
I realized many things from everyone.and you
素直に自分の気持ちを出せるのがすごいと思った。
I thought it was amazing to be able to express your feelings honestly.
私は子どもの頃から、自分のマイナスな感情を出すのが苦手だったことに気づいた。
I realized that I've always been bad at expressing my negative emotions since I was a child.
だから、少しずつ自分のネガティブな気持ちを出す練習をここでしてた。
So, I've been practicing expressing my negative feelings little by little here.
練習させてくれてありがとう。
Thank you for letting me practice.
私はもっと、自分の気持ちに嘘をつかずに、
I want to live more honestly without lying about my feelings.
正直に生きたい。
I want to live honestly.
私は、あなたから先生としての姿も学んだ。
I learned from you as a teacher too.
私はずっと、先生の仕事をしたいし、この仕事が大好き。
I love my job.
だけど、子どもの前では自分を作らないといけない時があった。
But I always tried to be my cheerful self in front of the kids
体調悪くても、元気なふりをしてた。
Even when I wasn't feeling well, I pretended to be fine.
演じることに慣れていた。
I got used to acting.
私も人間だから、いつも元気なわけじゃない。
I'm human too, so I'm not always cheerful.
あと、子どもたちのフィーリングもチェックしたいし、ここでたくさん子どもたちと楽しめるアクティビティのヒントをもらった!
And I also want to check on the kids' feelings, and I got lots of tips here for fun activities with them!
帰ったら、子どもたちとやりたいことがたくさんあるよ。ありがとう。
When I get back, there are so many things I want to do with the kids. Thank you.
私はこのタイミングで、アブノに来れたことに感謝している。
I'm grateful for being able to come to Avno at this timing.
ありがとう。
Thank you.
ここでみんなに出会えて私は本当に嬉しい。
I'm really happy to meet everyone here.
私は言葉の壁があった。
But I had a language barrier.
私が思っていること考えてることが伝えられないのが悔しかった。
It was frustrating not being able to convey what I'm thinking
そのことでもよく泣いていた。
I cried a lot about that.
もし話せたら、もっと話したいことがあった。
If I could speak, there were more things I wanted to say.
もっとケアしたいことがあった。
I wanted to express more care.
もし英語喋れたら私はもっと面白い人間だ
I'm a more interesting person if I can speak English.
でもこれが今の私のベストだった。
But this was my best for now.
私はみんなに感謝を伝えたい。
I want to express my gratitude to everyone.
そして、私の未来に希望を持っている。
And I have hope for my future.
ここに来れた自分を誇りに思う。
I'm proud of myself for being able to come here.
*********************
この台本を校長の目を見て読み始めた。なんかよくわからないけど、校長の目に吸い込まれて大号泣。
自分でも驚くほど泣いた。
そして、彼女がそんな私に言った言葉が「beautiful」
泣いてる私の目をじっと見つめ私の頬を触りながら、何度も何度も「beautiful」と。
私はやっと、人まで泣くことができた。それが本当に嬉しかった。
本当はもっともっと素直に泣きたい。
自分の感情で素直に泣きたい。
最後に...
子どもの頃は転んで痛いだけで泣くのに、いつから泣かなくなったんでしょうか?
泣きたい時に、堪えるようにはいつからでしょうか?
そうやって考えていくと、もしかしたら大人の声かけがそうさせてるのかもしれません。
私は、保育士をしてる頃、子どもが転んで「痛かったね、でも立ち上がって強いね」って声をかけたことがあります。「泣かなくてえらいね」「強いね」ってありふれた声かけかもしれません。
でも、強くある必要はあるのでしょうか。本当に泣かなかったことは偉いのでしょうか。
子どもの頃から、大人の声掛けで、泣かないことは偉いんだ、痛くても泣かないのは強いんだ、すごいんだって学習させてしまってるのかもしれませんね。
オランダのコミュニティでこのような話になったことがあります。
「子どもが転んで大泣きをしている時、大人が集まって声をかけなんとか泣き止ませようとする。でも私は泣き止ませようとはしなかった。だって彼女は今泣きたくて泣いてるのだから。これをしたら痛いと彼女は学んでいるのだから。」と。
あぁ、確かに。安心できるように痛かったねってギュと抱きしめることはしても、泣き止ませようとしなくてもいいかもと思った話でした。
大人もピーピーないててもいいか。多分以前の私は、社会で泣くなんてダサいと自分のことも、他人のことも、ジャッチしてたんだと思います。でもかっこよくいる必要なんて、本当はどこにもないのかもしれません。大人はワンワン泣いてたらダメですか?私は泣きたかったら泣ける素直な大人になってみようと思います。
メルケボッテ KANA