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ユズがないのでライムで柚子胡椒を作ってみた 【インドネシア編】

すでに賞味期限が切れていた、日本から持ってきた柚子胡椒がついになくなるため、ネット情報を参考にライムで柚子胡椒を作ることにした。

柚子ではなくライムなのでライム胡椒が正しい。


1.材料

ライム小:8個
青唐辛子:6個
塩:大さじ1
ライムの絞り汁1個分

2.作り方

ライムはよく洗い、表面を拭いて乾燥させておく

青唐辛子はよく洗い、縦半分に切って中の種を取り出す

ライムの皮をおろしがねで摺る

青唐辛子は細かくみじん切りにする

ライムの皮、青唐辛子、塩を石のすりばちに入れてよくする

ライムの皮が思ったより乾燥しているため、ペーストっぽい湿り気を出すため、ライムの絞り汁をかける
(結局1個分使った)

3.注意点

青唐辛子は一番きれいな色をしているものを選んだが、一番辛い唐辛子だったらしい。

これだけ入って36円


辛いものに慣れているインドネシア人スタッフが、恐れおののくような辛さのやつだ。
チャベ・カンプン(田舎の唐辛子という意味)という。

半分に割って種を取り出しているだけで、辛味成分が揮発し空中を漂い、思わずせき込んでしまうほど。
幸いわたしは眼鏡をかけているため、目の粘膜はやられなかったが、裸眼であれば目もやられたであろう。

スタッフからは、よく手を洗うこと、チャベ・カンプンを触った手で目を触ってはいけないことを注意された。目が痛くなり涙が止まらなくなるそうだ。
夜シャワーを浴びたとき、顔を洗っただけで目に染みた。それと、シャワーで血行が良くなったのか、その後寝るまで両手の指全体が熱くほてっている感覚が残った。

赤くて大きい唐辛子が一番辛くないらしいので、唐辛子を買うときはお店の人にも相談しながら買うことをおススメします。

4.味+合いそうな食材

ライムの皮と汁、それに塩を混ぜたおかげで、辛味がかなり緩和されている。
スタッフに味を見てもらったら、「Mantap! tidak terlalu pedas.(うまい!辛すぎない)」と言ってくれた。辛いと思っていたようで恐る恐る食べていて、辛くなくて安心したというのが正直なところではないだろうか。

日本の柚子胡椒と味を比べてみた。
まったく似ても似つかぬ味だった。

日本の柚子胡椒は唐辛子の辛さと塩のしょっぱさがうまく溶け合い、柚子のさわやかでありながら奥深い香りと共に、深みのあるハーモニーをかもし出している。
ひとかけ口に含むと、口内全体に柚子胡椒の世界が広がり、さらに鼻孔にまでその影響は及ぶ。

一方、わたしのライム胡椒は、唐辛子、塩、ライムが表層的に重なりあっているだけで、一体感はない。
何日か一緒に漬け込み、味を慣らす必要があるのかもしれない。

また、ライムというものは、柚子に比べると香りが明快で、若々しすぎるようだ。
これはこれでありなのかもしれないが、調味料としてはレモン塩に近い使い方をするしかないかもしれない。

鍋やうどん、茶漬けといった出汁の香りを楽しむような料理には合わなさそうだ。

スマトラ島のトバ湖を巡っている時に偶然入ったバタック料理屋で、柚子胡椒にそっくりな調味料が出てきたことがある。
その時食べた料理は、豚の炭火焼と豚の煮汁のスープだった。
こういうパンチの効いた料理とは、ライム胡椒は相性が良さそうだ。

カツオのたたきも合いそうな気がする。生牡蠣にも合わせてみたい
あとはローストビーフもいけるかも
ステーキは合う気が全くしないが、鶏肉の炭火焼き、焼き鳥は多分合う

インドネシアの食材は限界があるが、いろいろ試してみてまた記事にしたい。

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