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スマラン観光 地元グルメ情報
スマランの地元名物を名店を巡りながら楽しみましたので、駆け足になりますがご紹介します。
1.Lumpia (ルンピア)
まずはルンピアからです。日本の春巻と同じで、様々な具材を入れて食べます。
スマランを代表する食べ物です。
ただし、ルンピアはインドネシアではどこにでもあり、バンドンやジャカルタでも気軽に食べられます。
スマランには有名店がたくさんありますが、わたしが行った3店をご紹介します。
(1)Loenpia Mbak Lien (リエン姉さんのルンピア)
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通りに面したところに大きく看板が出ていてすぐにわかります。
後でご紹介する老舗レストランToko Oenから100メートルくらいの距離にあります。
店は小道を奥に入っていったところにあります。
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店は土産物が壁の両脇にところ狭しと並べられ、地元民より旅行者が多く来る店なのかも知れません。
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ゴレン(揚げる)が圧倒的な支持を集めているようでしたので、わたしもゴレンで注文します。
もう一つのBasahがよくわかりません。Basahは濡れているという意味だから生ということだろうか?
ルンピアと共に、ネギ、青唐辛子、甘酢餡、きゅうりのピクルスがついてきます。
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わたしはどうやって食べるのか、横のテーブルにいた華僑の家族連れの様子を探りました。片手でネギを持ち、かじりながらルンピアを食べています。青唐辛子を食べるところは見ませんでしたが、おそらく同じように手で持ってかじるのでしょう。写真はリエン姉さん
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(2)Lunpia Gang Lombok(ルンピア・ガンロンボック)
旧市街から中華街へ向かう道を川沿いに少し入ったところにある路面店です。
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ここは老舗の有名店で、地球の歩き方にも出ているくらいです。
テーブルはなく、道端に無造作に置かれたベンチと椅子に座っていただきます。
またゴレンにしてしまいました。バサとゴレンのチャンプルはダメか聞いたらダメとのことでした。
ルンピアと一緒に甘酢餡、青唐辛子、ネギ、きゅうりのピクルスが付いてくるのは変わりません。
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味の違いはよくわかりませんでした。
(3)Cik MeMe(チックメメ)
ここが1番有名かもしれません。Google mapの評価は2万超えで4.9と高得点です。
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チックさんは、自らをルンピア第5世代と称し、新たなルンピアの味を開発しています。
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Gang Lombok(1つ上でご紹介した店)は、彼女の分類だと第3世代にあたります。
お笑い第7世代みたいですね。
食べたのはカニと若ヤギ
カニをゴレン、ヤギをバサ(バサは濡れているという意味)にしました。バサは初挑戦。
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バサは思っていたよりパサパサで、パンに近い。ブリトーより生地が空気を含んでいます。
これはこれでありかもしれませんが、わたしはゴレンの方が好きです。
わたしは3店の中でここが1番美味しく感じました。
2.Soto Semarang (ソトスマラン)
ご当地ソトで、ソトアヤム(鶏肉のスープ)のようです。
ゴジェックの運転手にソトアヤムとソトスマランは違うのかと聞いたら違うと言っていました。
(1)Soto Bokoran (ソトボコラン)
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中華街にあります。ここは人気店で、朝6:30でこの賑わい。
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注文の仕組みがよくわからないまま、カウンターに並んでいたら、空いている席に座れと言われ、飲み物だけ聞かれました。
勝手にソトスマランが出てくるようです。
一緒に焼き鳥盛り合わせと、揚げ物盛り合わせが出てきます。
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これは食べたら追加料金を取られるやつだと分かりましたが、食べてしまいました。
一つはテンペゴレン。かなりカリカリです。
もう一つはボール状に丸まった揚げ物で、噛むと中はじゃがいもでした。
コロッケみたいです。
肝心のソトスマランの説明に入ります。
まず表面をびっしりと覆う揚げニンニクスライスが香ばしい香りを漂わせ食欲を誘います。
スプーンですくってみると、中にはご飯が入っています。おかゆのように煮込んだのではなく、ご飯にスープをかけて持ってきた感じです。
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あとは、ビーフン、鶏肉、トマト、ネギです。ソトアヤムはビーフンではなく春雨なので違います。
またソトアヤムはカレー風味がしますが、ソトスマランはカレー粉は入っていません。
他には、ソトスマランは器が小さい=量が少ないという特徴があります。スラウェシ島のマカッッサルのソト、チョトマカッサルのようです。
(2)Soto Bangkong (ソトバンコン)
ソトスマランと言えばここと言われるほどの有名店で、google mapの評価は1万超えです。
夕方に行ってみると、思いの外空いています。
やはりソトはスマランでは朝食べるものなのでしょう。
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ここも器が小さいです。
ご飯は別に出てきました。
そして焼き鳥盛り合わせもついてきます。
揚げ物盛り合わせはありません。
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店によって色々ですね。
味はかなりさっぱりしていて薄味です。
にんにくチップも入ってはいますが、極端に多い感じはありません。
具材は鶏肉、春雨、ネギ、ニンニクチップのみ。ソトアヤムによく入っているキャベツ、トマト、ゆで卵はありません。ここはビーフンではなく春雨が入っています。
また香辛料は少なめで、カレー味はしません。
(3)Soto Segar Semarang(ソトスガールスマラン)
旧市街の中にある抜群の立地で、観光客を中心に朝から混んでいます。
Segarは清々しいという意味。
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ここはアヤム(鶏)かサピ(牛)を選ぶ仕組で、わたしが行った時はサピしかありませんでした。
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味はコンソメそのものです。
普通に美味い。
具はシンプルで、最初から入っているご飯、肉、もやし、ネギ、春雨、大量のニンニクチップです。
器は小さく、まさにソトスマランです。
3店回ってみて、ソトスマランはより中華に近い感じがしました。スパイスが効いておらずコンソメのような透明感のあるスープです。
ソトバンコンは濁っているので、店によって差が大きいかもしれません。
3.Soto Kudus (ソトクドゥス)
スマランではなく近くの街の料理ですが、載せます。
クドゥスでは1番の人気店Soto Bu Jatmi (ジャトミおばさんのソト)
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この店は、アヤム(鶏)かダッキン(肉)の2種しかなく、どちらか選びます。
わたしが観察する限り肉派が多く、わたしもダッキンを頼みました。
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ちなみに肉は牛肉ではなく水牛の肉です。
シンプルなスープで、肉、もやし、ネギ、バワンゴレンだけ。
これを器に入ったご飯にかけて出てきます。
スープの器は小さく、ソトスマランと変わりません。
この店は注文してから出てくるまで30秒しかかかりません。
手際のよさを間近で観察したい方は、カウンター席をオススメします。
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4.Tahu Petis (タフ・プティス)
スマラン名物で、揚げ豆腐に黒いプティスという具材を挟み込む料理です。
わたしが行った屋台は、Tahu Petis Prasojoという店
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一つ3000ルピア(30円)だったので、2つ注文します。
作るところを見ていたら、タフゴレンを二つに包丁で切って、間にプティスを塗って挟んでいます。
わたしはてっきり挟んでから揚げているのかと思っていたので、合理的な作り方だなと感心しました。
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Petisの味は甘くもなくしょっぱくもなく、少しコクを感じる程度。
調べるとエビペーストが入っているようです。
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5.Tahu Gimbal (タフジンバル)
写真で見ても文章で読んでもイメージが湧きにくく、一度食べてみたいと思っていました。
タフゴレン(揚げ豆腐)が使われている料理であることには間違いありません。
タフジンバルは朝しかやっていない店というか屋台が多く、意外に見つかりません。
(1)Tahu Pong Karangsaru
700を超える評価がついている店を見つけ行ってみました。
1949年創業の老舗。期待できます。
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店内には有名人の写真とサインが飾ってあります。日本のお店みたいです。
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Tahu Gimbalとtelor kopyokを頼みました。
Mie Kopyokという麺料理が名物と聞いていたためです。
タフジンバルとテロールコピョックには、それぞれ黒いソースがつきます。
周りの客を見てみると、豆腐にフォークを突き刺して、タレにつけながら食べています。
わたしもやってみました。
売りがタフポン屋ですから、豆腐はかなりカリカリに仕上げられています。
そして、えび入りのチヂミのような揚げ物も入っています。かき揚げよりチヂミが近いです。
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テロールコピョックは、バンドンの街中華で一度食べたHuyung Haiに甘酢餡がかかっていない料理のようです。麺料理と思っていたので想定外です。
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豆腐と卵を混ぜたオムレツのようでした。
(2)Mie Bandung Mang Udin
後から店名を知りましたが、Mie Bandung(バンドン麺)って何だろう?バンドンでは一度も耳にしたことがない名前の料理です。
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実は違う店に入るつもりが、間違えて隣の店に入ってしまいました。
そこでGimbalと書いてあるのを見つけ、注文します。
出てきた料理を見ると、別の店で出てきたエビのチヂミみたいな料理だけで構成されてます。豆腐は一切ありません。
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おそらく、チヂミのことをジンバルと言い、これにタフゴレンを合わせてタフジンバルになるのではないか。
なぞは深まります。
そして、1店目と同様に、しきりにご飯はつけなくてよいか確認してきます。
この料理はご飯と共にいただくのが一般的なのかもしれません。
わたしの感覚で言えば、あまりご飯には合わないと思います。薄味すぎてご飯が進む感じがしません。
ここも謎なんです。
6.Nasi Kucing (ナシクチン)
ナシはご飯、クチンは猫という意味で、バナナの葉に包まれています。
お茶碗一杯分くらいのご飯に、ミーゴレンが少し、テンペゴレンと小魚の揚げたものにケチャップマニスを染み込ませたおかずが載っています。
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日本でいう猫まんまは、鰹節と醤油だけでご飯を食べるやつです。わたしの家ではご飯に味噌汁をかけることを猫まんまと言っていました。お行儀が悪いという意味で使われていました。
それに比べると、インドネシアの猫まんまはおかずも豊富ですし、料理として完成されています。
猫を愛するインドネシア人ならではの料理かもしれません。
猫への敬意を感じます。
7.オススメのレストラン
スマラン名物というわけではありませんが、是非行ってみて欲しいレストランを2つご紹介します。
(1)Spiegel
旧市街地にあります。このレストランの建物は150年前も前の建物です。
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古い街を彷徨う感覚そのまま、途切れさせることなく入っていけるのが最高です。昔のオランダ料理なんかあれば尚よいと思います。
夜は雰囲気の良いバーとなり、バーカウンターでゆったりとした時間を楽しめるでしょう。わたしはランチだけで、夜は外から見ただけでした。
(2)Toko Oen
1935創業という100年近い歴史のあるレストランで、古く趣きのある建物で楽しむ食事は最高です。
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ガラスは古くシンプルな模様の入ったステンドグラス。
高い天井からぶら下がるシャンデリアはくすんだ青銅のような風合いで、時の流れを感じます。
この手のレベルの店にしてはかなりお安い価格設定になっており、客層は幅広いです。活気はあるのですが、行儀の悪い客もいるのでしょう。
テーブルをビニールシートでカバーしていて、少しだけがっかりします。それでも素晴らしさが損なわれることは全くありません
8.おススメのカフェ
昔の建物を有効活用しているカフェというテーマでご紹介します。
(1)Hero Coffee Indonesia
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旧市街地にあります。
メニューに書いてある店の由緒を読むと、この建物は日本が関係しているようです。
横浜正金銀行(旧東京銀行の前身)が1931年にこの建物で店を開いていたようです。戦中は庶民銀行?と一緒になり、この建物は貴重な鉱石(ダイヤモンドなど)を取り扱っていました。
日本の敗戦と共に撤退し、カフェになったのは2020年のことだそうです。
100年近く前に、日本人の先輩がこの場所で働いていたのかと思うと感慨深いものがあります。
ここはわざと漆喰を塗り残していて驚きました。
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日本の伝統建築にもこの技法があるのです。
わたしの田舎の方では「三日月残し」といって、壁土や漆喰を一部だけ塗り残し、中身(竹を編んだ骨組み)が丸出しになっています。わたしの先祖の家にも三日月残しがあるため、言い伝えを知っているのです。
大工の世界には完成したときから崩壊が始まるという考えがあり、不完全な部分を残すことでわざと未完成にしておくという大工たちの縁起担ぎだとか、神様に遠慮して謙遜のためにわざとミスをして下手に見せているのだとか、複数の説があります。
スマランでは、ただオシャレだと思ってやっているだけなのかもしれません。
(2)TekoDeko
旧市街地にあるカフェで、細い道の突き当りにあります。
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昔の写真が飾られていて、廃墟と化していたのがよくわかります。
建物はどちらかというとデザインが新しめでモダニズムを感じます。
その分スタイリッシュというか、無機質な感じをかもし出している建物です。
カフェは温かみがあります。
(3)Eastman Coffee House
ここはカフェ、レストラン、バーがそれぞれ別の名前で同じ建物にあります。
内装はタンゲラン市のデザイン事務所が担当し賞を取っています。
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オシャレすぎてこれがインドネシアなのかとなぜかドキドキしてしまいました。
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わたしはバーだけ行き、レストランとカフェにはいかなかったのですが、古い倉庫のような建物をうまく利用して雰囲気のあるお店になっています。
ちなみにBarの名前はWishbone Barです。
レストランの名前はBowery Restaurant
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以上となります。
スマランの食のレベルはとても高いと感じました。メダンに匹敵するかもしれません。