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ブンクル州の旅 チュルップCurupの温泉めぐり
ブンクルから山道を80キロ進むとチュルップの町に着く。
そこからさらに10キロほど奥に行くと、川沿いにいくつも温泉が湧きでている場所があり、スバン温泉と言われている。
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ブキットヒタム(ブキット=丘、ヒタム=黒い、黒い丘の意味)という小さい火山がすぐ横にあり、ここが熱源と思われる。
1つ目の温泉
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かなり雨が激しくなってきたが、裸で温泉に入る分には問題ない。
ここには大きなプールが二つあり、いずれもぬるい。
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しかし、源泉の脇にある小さい浴槽はとても熱い。
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Tempat terapi=治療場所
最初入れないかと思ったくらいだ。
初めて草津温泉で白旗の湯に入った時を思い出した。
46度はありそうだ。
我慢していると慣れてくる温度がわたしの場合45か46度で、慣れずにだんだんと手足の指先が熱さで痛くなってくるのが48度。
50度になると20秒しか入れない。
お湯は少しだけ塩気を感じる。
そしてまろやかというか、とろみを感じるお湯だ。
日本でいうウナギ湯(鳴子温泉郷の中山平温泉)のようなヌルヌル感ではないから、メタケイ酸ではないと思う。
なんだか貴重な温泉という気がして、3回に分けてじっくり入ってしまった。
上がった後も汗がどんどん出てきてひかない。
2つ目の温泉
ゲートで1万ルピア(100円)払い中に入る。
ここの方が有名でかつ広いためか、たくさん先客がいた。
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ここの温泉は一つ目の温泉に比べるとぬるめの温泉だが、大きなプールに流し込んで冷えてしまったというわけではなく、湧き出るところで40度を切るくらいで湧いてくる。
泉質は1つ目の温泉に似ている。
ただの小さなプールと思っていたら、驚くことに、全部そこからお湯が湧き出ている足元湧出泉だった。
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わたしはまずは着替えようと着替えスペースに入った。
すると、そこには浴槽が備え付けられていて、勝手に個室風呂として楽しむことにした。
ドアは壊れて薄暗く、ちょっと汚く見える場所だが、お湯は新鮮で気持ち良い。
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この2つは数百メートルしか離れておらず、帰り道でも川と思われる場所から、もうもうと蒸気が上がっていた。
行ってみたかったが、雨だったのと、観光地になっておらず道がない可能性もあり諦めた。
日本なら〇〇地獄と名付け観光地にするのにもったいない。
同じように、面白い形の岩山が見えたので、運転手に登れるか聞いたら、「川も滝もないから誰も行かない。観光地じゃない」と言う。
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贅沢な人たちだ。
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ブンクルのグルメ
たくさんはないが、試してみた
(1) Tahu Udang タフウダン
エビ豆腐
多分、豆腐を割ってエビの練り物を挟んで揚げている。
事前情報ではエビのしんじょうに似ているとあったが、そんなに手の込んだ料理ではなかった。
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揚げ物屋台で出すような料理だからあたり前だ。
普通にうまい。
(2) Bagar Asam バガールアサム
海沿いの人気シーフードレストラン、Marola Restaurantにやってきた。
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ここはブンクル料理を出すと調べておいた。
狙いはバガールアサム
バガール=焼く、アサム=酸っぱい
どういう料理か想像しにくいが、写真をみると、フィッシュヘッドカレーみたいな煮込みのようだ。
ここは本格的なシーフードレストランなので、自分で魚を選び、調理法を指定する。
わたしはバガールアサムありきで魚を選らんだ。
店員によれば、鯛に限るそうだ。
なので鯛にして、1番小さいやつでお願いした。
そして、バガールアサムが口に合わない可能性に備え、イカのイカ墨炒めも頼んだ。
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これに、イカ、ライス、アイスティーをつけ、17万ルピア(1700円)だった。
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バガールアサムはとても辛い。
スープが特に辛く、たくさんは飲めない。魚の身はそこまで辛くなく食べられる。
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一度焼くのはなぜだろうか。
旨味を閉じ込める、臭みを取る、余計な脂を落とす、色々考えられるが分からない。
スープはココナッツベースで、唐辛子が入る。酸味はなにで出しているか分からないので調べたら、タマリンドからきているようだ。
そして、タマリンドはインドネシア語で、Jawa Asamと言う。
バガールアサムのアサムは、Jawa Asamから取られたようだ。酸っぱいのアサムからきたのではない。
せっかく食べたので、イカのイカ墨炒めについてもコメントしたい。
かなり美味い。
ご飯が進みすぎて困るほど
パーム油とオリーブオイルの違いはあれど、白ワインを飲みながら食べたい。
明日は1日ブンクルの街を観光し、明後日の朝のバスでランプン州のKruiという海辺の町に向かう予定
今日はこの辺で
まだお腹が一杯で寝られなさそう。