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ライターを思い通りに動かすデキる編集者のコミュニケーション力

編集者、それはオーケストラで言う指揮者のような人。

編集者の仕事は、文章とにらめっこして、おかしな部分を直すいわゆる校正・校閲に限りません。企画したものをライターに発注して、元請けクライアントとライターのディレクションをするのも編集者の仕事です。

つまり、ライターを思い通りに動かすのも編集者の実力と言えます。

そこで、今回は僕がいつもお世話になっている編集者のKさん(本名公開不可のため名前をイニシャル表示)をモデルに、デキる編集者について語っていきたいと思います。

デキる編集者ってどんな人?

僕は普段、ライターとして活動しています。そのため、校正・校閲など編集スキルをあれこれ言うと、ライター寄りの発言になってしまい編集者の言い分と食い違いが出てしまうため、今回は編集スキルについて触れません。

では一体、デキる編集者とはどんな人でしょうか?

僕はライターを思い通りに動かす人だと思います。

僕がよく仕事をさせていただく編集者のKさんは、マネジメントが本当にうまいです。なぜなら、非常にわがままな僕が彼女の指示には、抵抗なしに従うからです。

ここで言う抵抗とは、言い争いをするという意味ではありません。イラッとしたり、それはおかしい!と感じることです。

ライターは誰でも一生懸命書いたものが修正となると、ガッカリ感があります。しかし、よく見直すとおかしいところが見つかったり、発注者の意思に沿っていなかったりする場合もあります。

ですから、修正そのものは、より良いものにするためには仕方がないことです。

しかし、編集者のせいで修正を食らうこともしばしばあるんですね。

ヤバい編集者もいるのが現実

例えば、僕たちライターが書いた記事を編集者の主観で修正したり、発注者側の意思をライターに正しく伝えなかったりする編集者です。

僕の知人のライターSさん(本名公開不可のため名字をイニシャル表示)は以前、こんなことがあったそうです。

Sさんが執筆したWeb記事を、編集者が修正して納品したのですが、発注者から修正を求められました。しかし、編集者が元記事を修正してしまったため、Sさんはどの部分をどう修正すれば良いのか?わからなくてとても困ったそうです。

編集者としては、発注者の意思をくみとったつもりなのでしょう。でも、修正を求められるということは、編集者自身も発注者の意思を落とし込めていなかったということです。

それに、修正はあくまでライターに修正させるものです。編集者はてにをはを直す程度で良いのです。そうしないと、Sさんのような事象が起こりかねません。

また時折、ライターが一生懸命書いた文章に対して、思いもよらぬフィードバックを受けて修正となることがあります。これは、編集者が発注者の意思を間違って受け取り、それをライターに伝えて書かせたために起こるわけですが、そういった伝言ゲームも編集者としてはNGです。

このような編集者では、ライターを動かすマネジメント力があるとは言えないですよね。編集者は発注者の意思を正確に受け取りライターに伝え、ライターの至らないところがあれば、それをカバーしフォローできなければいけません。

そういう意味でも、編集者は指揮者でなければならないのです。

具体的かつ的確な指示がライターを動かす

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