クリエイティブ思考〜チャレンジ〜
クリエイティブ思考の中で重要なのは創り続ける事とお伝えしましたが、同じものを創り続けるのではなく、毎回アレンジすることも大切な要素です。
同じものを作ることができるのは職人の領域としてそれは素晴らしいスキルです。
再現性があり、それは一定の時間を費やさなければできない領域です。誰しもができることではありません。
私はこれを量産適性と呼んでいます。
量産適性がなければ行えないのです。
時間=経験×量産適性
量産適性とは、同じことを繰り返すことを苦とせず継続できることを指します。
向き・不向きが人にはあります。
その適性でも同一のものを正確に再現することに長けている方はまさに量産適性が高い方です。
量産適性が高い方は安定したパフォーマンスが見込まれますのでクリエイティブにおいても安定したアウトプットを提示し続けることが可能です。
さらに、もう一つ別のクリエイティブの方向性があります。
それは何かしら絶えずアレンジを加えていくことです。
これは同じクリエイティブであっても
チャレンジ
です。
変化することを怖がらずチャレンジできるかどうかが試されるのです。
ピカソは時代によって作風が変わっていきました。もちろん同じ画風で生涯を終える画家もいます。
しかし、そこには同じように見えて実は毎回小さな変化を取り入れていたりします。
クイーンも長きにわたって第一線で活躍しましたが、時代によって曲風が異なっています。
北斗の拳を描いた原哲夫も同じく、ある時期はキャプテン翼の影響を受けてケンシロウの足の長さがかなり長くなった時期もありました。
この移り変わりを躊躇なく行えるかどうか。
それまでの成功体験を放棄することは恐怖が付き纏います。
ヒットした次に出すアウトプットはプレッシャーがかかります。
しかし、私たちはその時だけで
評価されたり
判断されたり
納得したり
するのではなく、
もっと長い時間軸でチャレンジすることが重要なのです。
「生涯現役」
アーティストが望む生き様の一つのスタイルですが
限られた時間の中で
何を生み出すか
何を創り出すか
何を残すか
私は書家ですが、書家が生涯の最後に書く作品を
「絶筆」
と言います。
もし、明日命が尽きるのであれば、今日書いた作品が「絶筆」になるわけです。
書家の井上有一が「日々是絶筆」の境地で毎日毎日もがき苦しみながら書をしたためたのは有名な話ですが、まさにその一筆を大切にして書く心構えでもあります。
生涯最後に何を書くのかは
その直前にならないと決まらないでしょう。
自分の生涯で最後の文字を何にするか。
これは今この瞬間でもワクワクするクリエイティブな事柄です。
その日に向けて日々筆を取り
日々自分と向き合っていくのです。
日々自分と向き合うことそのものがクリエイティブ思考の源泉になっていきます。
サポート大歓迎です。!!明日、明後日と 未来へ紡ぎます。