「駒田蒸留所へようこそ」を観た!
本日、「駒田蒸留所へようこそ」を観ました。
富山県南砺市に本社を構えるアニメーション制作会社「P.A.WORKS」(Progressive Animation Works=ピーエーワークス)によるオリジナル長編アニメーションです。
また本作はP.A.WORKSが制作を続ける、様々な職業で働く人々を描く「お仕事シリーズ」の最新作でもあります。
崖っぷち蒸留所の再起に奮闘する、若き女性社長と、夢もやる気もない新米編集者が家族の絆をつなぐ“幻のウイスキー”復活を目指す!
※パンフレットより
私がとやかく述べるのは僭越というものでしょう。
大変良い映画です。
嫌味(クセ)の無い、ナチュラルというか“まろやか”な作りだと感じました。
全体的に説明不足などの破綻が無く、ストーリーも丁寧に展開していき、好感が持てます。見応えある充実した91分間でした。
さすがP.A.WORKSですね。
気になった点があります。
ウイスキーの出来は水にも影響されるはず、ならばその水を生み出す自然の恵みが欠かせないと思うのですが、舞台背景としてその山々といった自然描写が貧弱だと思いました。尺の都合で割愛されたのかもしれませんが、これらがもっと描かれていれば、作品世界はもっと奥深いものになったのではないでしょうか。
あと、これは極めて個人的なことですが、キャラクターデザインがちょっと私好みではありませんでした。
このデザインは表情をつけるのが少々難しいように思えます。
しかし、だからこそいかにもアニメーションらしい大袈裟な感情表現にならずにすみ、前述のクセが無いという好印象に至ったのかもしれません。
キャストは駒田琉生を演じる早見沙織をはじめ、誰もが好演で大変良かったです。
ただ、この映画を観るにあたっての痛恨事は私が下戸であることでしょう。ウイスキーを嗜めたら一層味わい深く楽しめたと思うと残念でなりません。
オススメの映画です。
※文中敬称略