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パーキンソン病リハビリ|すくみ足に対するセルフケア


こんにちは!
理学療法士の前田です(^ ^)/


今回は『すくみ足に対するセルフケア』の投稿です。
パーキンソン病に関する投稿は下記を参考にしてください。


パーキンソン病の方から最近よくご相談を受けるのが
『一歩目が出にくい』『足がすくむ』と言った『すくみ足』の改善方法に関してです。



歩き始めに『どうしても一歩目が出づらい。。。』と感じる方はいらっしゃいませんか?




1.そもそもなぜすくみ足が起こるのか


 すくみ足は四大徴候と呼ばれるパーキンソン病特有の症状です。歩き始めや歩いている時に、足の裏が地面にくっついたような感覚に陥り、歩けなくなります。

 通常は安静立位にて下腿三頭筋はほとんど緊張しませんが、パーキンソン病の場合、下腿三頭筋、脊柱起立筋、前脛骨筋共に高い活動を示しており、筋肉の活動による拮抗筋への相反抑制が、不十分となるため動作時の重心移動が小さくなってしまいます。
また脊柱起立筋の緊張が高くなることで体幹が棒状化し、脊柱から股関節の可動性が低下するため重心移動が小さくなり、下肢の振り出しが不十分となります。
以上のことからすくみ足が出現すると考えられます。

これまでの研究でパーキンソン病でのすくみ足が生じる場面が、下記の割合で報告されています。

歩行開始したとき…8%
方向転換をするとき…45%
狭い場所を通るとき…25%
目標に近づいたとき…18%

また、足元に跨ぐものを示すと歩けたり、平地ではすくみ足のために歩行ができなくても、階段の昇降は可能であったりすることも知られています。





2.すくみ足に対するセルフケア


お客様にご紹介させて頂いたリハビリ内容をいくつかご紹介致します。
もしお困りの方がいらっしゃいましたら、是非お試しください✨


🔶一歩踏み出す前に…【セルフケア】

鼻から吸って口からゆっくり吐く深呼吸を実施してから 一歩足を出す。
その場で立ったままつま先立ちをして、踵をトンッと地面に下ろしてから 一歩足を出す。
一歩目の足を、一度後ろにステップしてから 一歩足を出す。
身体がまっすぐになっているか確認してから 一歩足を出す。


4つのうち、どれか1つでも上手くいく方法があるかもしれません。


また、『実施したけどまだ大変。。』『どうして改善したの?』などのご質問ありましたら、お気軽にご連絡ください✨


最後まで見ていただきありがとうございました。



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