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ストーリーが上手になりたい人へ。

ストーリーが上手になりたい人は
ドラマや映画をたくさん観るといい。

「ねぇねぇ。
昨日のあのドラマ、どんな内容だった?」

私の学生時代は、
トレンディドラマ最盛期。

ドラマの中の世界は
キラキラしていて憧れだった。

私は通学に時間がかかったから
ほとんどバイトもできず、
彼氏も全然できなくて、
簡単に言うと超ヒマだった。

だから私は、
その超ヒマに任せて
日替わりでほぼすべてのドラマを観ていた。

曜日によっては1日2~3本。

当時はインターネット配信や
見逃し配信なんて便利なものはない。

時間帯がかぶる日は
1本をリアルタイムで観て
もう1本はビデオで録画。
放送終了後、
すぐに録画したビデオを観て追いつく。

リアルタイムで観ている時は
電話がかかってきても
家族に声をかけられても
「今、ドラマ観てるから!」の一言ですべて断る。
そんな日々だった。

親しい友人はそれを知っている。
だから、毎日のように私に「あらすじ」を聞いた。

私は前日に観たドラマを脳内で再生し始める。
頭の中で流れる映像を
そのまま言葉にして友人に語る。
セリフは、劇中の俳優になり切って話すから
ほとんどモノマネ。
友人は楽しんで聞いてくれた。

私の「あらすじ語り」は
「分かりやすい」と友人の間では好評だった。
気になるドラマはあるけれど
全部観るわけにはいかない。
みんな、バイトに恋に勉強に忙しいのだ。

当時は、ドラマのネタバレレビューもない。

だから、私にあらすじを聞く。
それでドラマの内容が分かるから十分だと
みんな口を揃えて言った。
私もそれで満足だった。

ただのヒマ人のヒマつぶし。

でも、今になって振り返ってみると、
この経験が案外ストーリーを書くときに活きている。

どう話せば相手に分かりやすく伝わるか。
一生懸命考えながら話した。

伝わらなければ、
目の前で即座に「え?今のよく分からない」とフィードバックがある。
修正して伝わるように説明し直す。

セリフは役になり切って話すから
自然と登場人物の性格や背景も考えるようになる。

この経験があるから、
私は自分でストーリーを書くときには
いつも映像の中にいる。

設定した状況に登場人物が揃い、
ストーリーを書き始めると
登場人物が動き、しゃべり出す。

ドラマのカメラワークのように
遠目から引いてその場面を眺めたり
急にアップになったり
場面が分割されたり。

頭の中で流れる映像を言語化していく。
私にとってストーリーを書く作業はそんな作業。

ドラマは
プロの脚本家が書いたストーリーと
プロのカメラマンによるカット割りと
プロの演出家による印象的な作品作りを
タダで学べる素晴らしい教材。

学ばないのはもったいない。


こちらの記事(自己紹介3部作)も、おススメです。
読んでいただけたら嬉しいです。

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