安心感の罠とスモールステップ
新しいことに挑戦する中で、焦りと不安と同じくらい
つい「安心感」に浸ってしまうことがあります。
それは、過去の経験と重なる状況に直面した時などに、
特に強く感じることがあるかもしれません。
今回は、私が新しい挑戦に対して動けなくなってしまった
「安心感の罠」についてお話しします。
今、私はある事業を立ち上げる準備をしているところなのですが、
まず取り掛かるべき事業計画書をなかなか書き進められずにいます。
大きな目標を目の前にして手が止まってしまう
そんな経験がある方には共感してもらえるかもしれません。
◼️営業マン時代のデジャヴ
この状況、実はかつてWEB広告の営業マンとして仕事をしていた時にも
似たような経験がありました。
不動産業界にいた頃は、ストックビジネスだったので
基本的に与えられた仕事をただこなすだけで良かったのですが、
その後に転職した、WEB広告営業の仕事はそうではありませんでした。
不動産という有形商材と違って
WEB広告はある意味、無形商材です。
広告(ポータルサイト)という実態はありますが、
それに投資したとて、効果がどのくらい返ってくるか分からない。
なので、営業スタイルとしては
単に「広告載せてくださいよ」というのではなく
クライアントの業績上げる→じゃあ広告費も出せますね!
というアプローチです。
そうなると、目標とする業績と現状のGAP分析をして
何をどう解決していけばいいのか、という話になります。
その打ち手は、自社の広告にとどまらず
人材育成が課題なら人材育成のお手伝いを、
業務効率化が課題なら業務効率化のお手伝いをします。
要は、お客様の課題に対して
「どうやったら解決できるか」を考える仕事です。
これまで
「エアコン壊れました」とか
「隣人がうるさいんですけど」とか
そういった、目の前の具体的なタスクを一つ一つ潰していく仕事だったのに
自分の頭で考え、答えを出さなければならなくなりました。
それが本当に難しくて、
最初は何も思いつかず、
ただただ焦るばかりで全く動けなかったのです。
そんな中、先輩は
「私も最初はできなかったよ」
と言ってくれました。
これが魔法の言葉だった。
その言葉を聞いた瞬間、
「あ、そうか、みんな最初はできないんだ」
と感じて、肩の力が抜けて安心しました。
この安心感、けっこう大きかったなあと
今でも思い出せます。
◼️しかし、安心感の罠。
ところが、今また同じような状況に直面している私がいます。
ふと気づくと、あの時と同じように、
「最初はできなくて当然」
という安心感にどっぷり浸かってしまっていて、
結局まだ行動に移せていない自分がいました。
「なんかこの感じ、知ってる・・・」
まるで過去に戻ったような不思議な感覚です。
ここで気づいたのは、
安心感は、心を落ち着かせてくれるものの、
成長のためにはそれを超える必要があるということです。
(♪あたりまえ体操〜)
例えば、試験勉強をしている時、
「まあ今ちゃんと勉強してるし、まだ問題は解けなくていいや」
と感じること、ありませんか?
でもそのままではいつまでも解けないままです。
私は今、事業計画書を前に、なかなか手を動かせない自分がいて、
でも起業の先輩たちに話を聞くと
「そんなすぐに書けるものじゃないよ」
「私も時間かかったよ」
と言われて、安心しちゃいました。
でも、今、
安心している自分に気づいちゃって、
「あれ、あの時と同じやん・・・」って焦ってます。
ただ安心するだけでは、結局成長にはつながらない。
◼️小さな一歩を踏み出すための具体的な方法
そこでやろうと思っているのは、
まず大きな目標を小さなタスクに分解することです。
(♪あたりまえ体操〜)
「事業計画書を完成させる」という大きな目標に対して、
「まず目次だけ作ってみよう」とか、
「とりあえず書ける部分だけ書いてみよう」といった、
小さなステップに分けて取り組むことです。
こうすると、少しずつでも進んでいくことで、次第に自信も湧いてきます。
たけかおさんがよく言う
とりあえずやってみる:TY
ですね!
普段から「やることが多くて何も進まない」と感じるとき、
まず簡単なタスクを1つだけ終わらせてみよう。
それが「たった一歩」でも、動いた自分を褒めてあげると、
次の一歩が不思議と軽くなるものです。
まとめ
安心感に包まれることは大切ですが、
それに浸りすぎると行動が止まってしまうことがあります。
同じような経験がある方も多いかもしれません。
私もまだまだその罠に陥ることはありますが、
行動に移すための「一歩」を意識するように心がけています。