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陰きゃ、美容院がどうしても苦手

どうも、ハートブレイク‼️陰きゃっきゃです。


突然ですが美容院が苦手です。


理由はこちら

自分が思っている髪型にしてもらうためにほぼ初めて会った人と意思疎通しなければならない

切っている時やシャワー中に会話が生まれてしまってうまく返せない
(聞き取れないと余計きまずい)

働いていないから最初のアンケート欄の「その他」に丸をつけるのが気まずい
(会話中の「あなた何されてる方なの?」も気まずい)

目の前のデケエ鏡が怖い
(鏡越しに美容師さんと目が合うと気まずい、
鏡の自分ガン見してナルシストと思われるか心配で切られている自分の姿を見ることができない)


挙げればもっとありますが、キリがないのでこの辺にしておきますね。



このような理由のため、美容院にどうしても、なにがあっても、行きたくなくて目を背けて生きていたら2年の月日が流れていました。






これは知見ですが、人は髪の毛を切らなくても整えなくても伸ばしているということにして、2年は素知らぬ顔をして生きていくことができるのです。




しかし限界はあるもので、日々のヘアアイロンやコテで髪の毛が傷み、枝毛・切れ毛がたくさんできて、いい加減、「原始人」か「ハートブレイク‼️陰きゃっきゃ」か、、という状況になりましたので、心して…美容院に行ってきたのです。



今回、美容院に行くにあたり、わたしくらい陰の者であるくせに頻繁に美容院に行く友人がいたので、とっつかまえて聞いたところ、友人の担当している美容師さんが「陰の者」だというのです。。



そんなことが…





あるの?





本当に…?




しかも、腕が良い、という話まで聞きました。




















木暮くんにならずにはいられません。。



でも、本当だとしたら…???


この世から苦手なものがひとつ減るなんて夢みたいな話だよなあ。。。


ここはひとつ、友人を信じて行ってみよう…


友人が美容院に電話をして「陰きゃ美容師」さんを指名して予約してくれました。




そして迎えた髪切り日、当日。



わたしを待っていたのはホストクラブのようなデカい黒々とした建物でした。


今すぐ帰って「ぬ〜べ〜」の続きが読みたい…


そう思わずにはいられませんでしたが、都会へ出てくるための交通費が惜しく、震えながら美容室へと入りました。


早速出てきたのは、美しく上品な受付の女性でした、、、



質問に対し、必ずはじめに「あっ」を言うわたしを馬鹿にすることなくにこやかにロッカーへと案内すると、奥の部屋の椅子へと座らせてくれました。



この時点でわたしの場違い加減はmax。


どうか、わたしの遺骨は綺麗な海の見える崖から撒いてください…


目を閉じてそう心でつぶやいたところで1人の男性が後ろから歩み寄ってきました。


そうその人が噂の「陰キャ美容師」だったのです。



見た感じ、桐谷健太の元気と正気を限りなく無くしジャニーズ系に寄せた感じの男性でした。




つまりイケていた。



完全にイケていた。。。


どうして…?

この世に神はいないのか?

そう絶望したところ、美容師さんが話し始めました。



「びよ…ん…ひさ……?」




なんて??????????



早口でぼそほぞしててあんまり聞き取れませんでしたが「美容院久々ですか?」と聞いてくれた気がしたので「2年ぶりです」と答えました。


そして、しまった!どん引かれる!と思いました。イケている美容師さんからしたら2年も美容院に行かない女などモンスターに匹敵すると思ったのです。



しかし、引いたりびっくりすることなく、流してくれました。


この人、陰キャかもしれない…

そしてすごく繊細そうな気がする…


わたしの無いに等しい勘がそう訴えかけていました…



安心したのも束の間、おしゃれな女の子が来てシャンプー台に案内されました。



美容院のシャンプーが本当に苦手です。



常に鼻が詰まっているといっても過言では無いので口呼吸なため、顔に乗せるちいせえガーゼみたいなの吹き飛ばしそうだし、死ぬほどくすぐったがりなので首らへんまで洗ってくれるときに大声で叫びそうになります。



ラクダ色のジャケットとショートパンツを着こなした女の子は上手に素早く髪の毛を洗ってくれました。わたしはありえん縮こまりながら「この女の子が着てるラクダ色のジャケットとショートパンツわたしが着るとひとしくん人形だなあ」などと思いながら洗髪を終えました。



しばらくして陰キャ美容師さんがきました。



美容師さんに髪の毛はなんとなく伸ばしたいということと顔まわりの毛がださいので短めに切りたいと軽く伝えたら了承して髪切りが始まりました。



会話は少なに、髪質や生え方の話をしてくれて、へー!と思っていました、ずっと。



職業とか聞かれないし趣味とかの話もなくて、「髪質がしっかり真っ直ぐしているから髪を伸ばすのに向いている」と教えてくれました。




気になったのが、語尾に「〜す」と言っていて気力が0になったHUNTER×HUNTERのずしだなあと思っていました。とにかく話し方に気力がありません。



着るのがめちゃくちゃ早くて気づいたら顔周りの毛を切ってもらっていました。


顔周りの毛を「フェザーバング」という流す髪型にしてもらいました、この辺からとにかく「イマドキの人の髪型だ!」とはしゃぐ気持ちが抑えられませんでした…!


顔周りの毛を全部切るのではなく一部残して顔周りに沿うように切ってくれました。


このひと!?



自分からぜんぜん話さない!?




気づけば、「おすすめのコテ」や「髪質について」自分から詳しく聞いていました…



自分から話しかけること、全然できないのに。しかも美容師さんに自分から話しかけるなんて。そんなことあるんだ。


髪の毛を切ってもらったあと、巻き方も教えてくれたのですが、わたしの使っているコテがヤマダ電機で一番安いコテだという話をしたら、ややウケていて嬉しかったです。。



なんというか、ぜんぜんつかめないひとの懐に入れたようななんとも言えない優越感を感じました…



陰キャ美容師さん、わたしより15個くらい上と知って、マジでぃ!?!?と思いました。


本当に…?!


ダウナー系の桐谷健太、わたしと年齢ぜんぜん変わらないくらいだと思っていた…



え、これ陰の者特有の年齢不詳な感じのやつですか…?!



通いますことを誓いました。



詳しくこうしてください!とか言ってないのにやってほしかった髪型にしてくれて、ありがとうございます!陰キャとか思ってすみません!!と思いました。心から。


本当に。



結果的に、陰キャな美容師さんはいるし、上手だし、自分に合った美容院はあるのだな、と思いました…



美容院に行くといかに自分の髪の毛がやばかったかがよくわかりますね…


美容院に憎しみを持って生きて申し訳ありません。髪の毛が生き返りました。


この世からひとつ、苦手なことが消えた気がして、嬉しいことこの上なし、です。


全国の美容師さんに心からの陳謝。


以上


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