【ドラマ感想】 ハップ＆レナード～危険な二人～
2016年 米 クライム
監督︰ジム・ミックル
全６話
あらすじ
ハップとレナードは失業中。
そこへハップの元女房が現れ「儲け話があるの」と持ち掛ける。
集まって来る怪しい活動家連中。二人組の殺人鬼。それを追う警官達。
80年代のテキサスの静かなド田舎に大きな波乱が起こる予感 ──。
○ネタバレ無し
多分本作を知っている人はほぼ居ないんじゃないでしょうか。全く宣伝していないし、タイトルも地味。
しかし、掘り出し物の傑作です！
６話しか無いので気軽に観れるのも良いですね。
舞台は80年代のテキサスのド田舎。
ハップとレナードはくたびれた中年のおっさんです。
ハップは白人。穏やかなお人好しで、別れた女房をいつまでも想っているダメ人間。
レナードはゲイの黒人。知的でしっかり者ですが喧嘩っ早い。
このちぐはぐな二人は子供の頃からの親友同士です。
コンビ物ドラマと言えば普通はカッコイイ刑事物を連想しますが、本作のコンビは正直言ってポンコツでダサい。
仕事もクビになり何も良いとこ無し。
そんな二人の前に現れたのが、ハップの元女房。
昔、地元のミスなんとかに選ばれた程の美人ですが、今はくたびれたおばさんと化しています。
その元女房から大金が手に入るという情報を得た二人はノコノコとついて行きます。
そこに居たのは何やら怪しいヒッピー崩れ達。
そのちょうど同時期、この街に二人組の殺人鬼が訪れます。
それを追う警察達も。
果たして大金はゲット出来るのか？
殺人鬼達はどう絡んで来るのか？
呑気でポンコツな田舎者コンビはこの危機にどう立ち向かうのか。
あなたはきっと、ラストまで一気に視聴してしまうでしょう！
(≧▽≦)♫
●ネタバレ有り
シーズン３までありますが、それぞれストーリーは違います。今回紹介するのはシーズン１のみです。
前半は、のんびりした田舎の様子と、主人公コンビと、元女房の紹介といった感じで何も起こらず結構ダレてきます。
途中ですがもう観るのを打ち切ろうかとも思っていました。
ところが ──！
殺人鬼達と接触した途端にストーリーが急展開！
一気に目が離せなくなりました！
この緊迫感！
このスピード感！
バイオレンスシーンは半端ない！
殺人鬼達はマジで怖い！
追ってきた警官達もみんな殺されてしまった！
先が全く読めない！
そして怒涛のラストへ ──！
80年代という時代背景が非常に興味をそそります。
ちょうどレーガン政権であり、ヒッピー達の成れの果てを嘲弄する風潮も、米国ではこうだったんだなぁと勉強になります。
当時の80's洋楽もふんだんに流れ、懐メロ好きには涎もの。
ケータイどころか各家庭に固定電話すら無いド田舎。電話をかけるにはガソリンスタンドまで行かねばなりません。その設定が更に緊迫感を煽ります。
そして、まだまだ黒人差別があからさまな時代。しかもテキサス。黒人であるレナードがテキサスで生きていくのがどれほど困難か、アメリカの暗部がリアルに描かれていきます。
★点数
思いがけない掘り出し物に出会えてラッキー！
(≧▽≦)♫
90点！
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ありがとうございます！＼(^o^)／
2023-10-16
この記事が表彰されました！
皆様のおかげです！
いつもありがとうございます！＼(^o^)／
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