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ささやかな嘘。失恋しかけている人に読んでもらいたい。。。🥺💘

始めから始まりも終わりもない恋が本当に終わった。

「切ない日々」ヘルマン・ヘッセ作 

なんと云う日々のせつなさ!

どんな火によっても私はあたたまらない

太陽も私にはもうほほえまない

何もかもがうつろで

何もかもが冷たく つれない

やさしく澄んだ星さえも

慰めるすべもなく私を見つめている

恋もまた死ぬということを

しみじみと知った日から…

ヘッセの詩は私が失恋した時に読む詩

人は恋を失うとこんな気持ちになる。
始めから始まりも終わりもない恋なのに勝手に恋して勝手に失恋して…

でも、そばにいてくれる。
顔が見れる。
ただ、それだけで幸せだった。

それがある日突然目の前からいなくなった。

それも本人ではなく知人から知らされて…

いなくなったことを知らされる。

あの人がいるだろうはずの
あの人が通るだろうはずの
道を通ることだけが私に許された恋の証だった。

今その道は廃墟のように無味乾燥とした何の感情も湧かない道へと変わった❗

私は脱け殻になってしまった。

心にぽっかりできた空洞。埋めるすべがない。
どうやって埋めたらいいのだろう…

あの短くも儚く散った私の恋。そして私の片思い。

本当は失ったものなど何もない

でも、私の中では失ったのだ

失うことは初めから持たないことよりは、比べようがなく、勝っているのかもしれない。

たとえ片思いであっても、かつて、私は恋を手にしていた。だから、片思いであってもかつて持っていたことになる。

一度は手にした恋を失うことは始めから持たないものに比べて何十倍もつらいものである。

私は決めた。

私は自分に嘘をつくことを…

あの人はいなくなってはいない

ただ偶然にも会わなくなっただけ

私の中ではまだかつてと同じように
は燃え盛っている。

それでいい。

このが静まるまでは…


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