実は見るだけで満足だったの巻
こんにちは。
最近、植物鑑賞にハマっています。桜や紅葉はもちろんですが、その辺に生えている名前も分からない花とか、ホームセンターで売ってる苗とか、そういうのを見るのがとても楽しいのです。
植物園や、庭園にもよく行きます。植物ってなんでこんなに面白いんだろう?今回はそんな話を少し。
幼少期の体験
私の父は農業高校の林業科出身で、植物に詳しい人です。今も実家のマンションには、いろんな鉢植えが所狭しと置いてあります。
庭のある家に住んでいた頃は、野菜を育てたり花を植えたりしていたし、敷地にあった桜を自分で剪定することもありました。
友人から「お父さん与作?」と言われた記憶も。でも北海道の田舎で暮らしていたから、外にもうんざりするくらい植物はあったし、ありがたさも特に感じていなかった。
ほおずき、ワサビ、ふきのとう、山ぶどう、芝桜、杏、エゾニュウ、コケモモ、すずらん、ハッカ、よもぎ、白樺…
今思えば、めっちゃ贅沢な環境にいたなぁ。植物鑑賞に出かけると、そんな子どもの頃をよく思い出します。
緑濃くね?
札幌の大学を卒業し、就職のため東京に来たとき、驚いたのが緑の濃さと葉っぱの丸さ。
北海道って全体的に緑が薄いし、針葉樹が多いから、広葉樹の肉厚で丸こくて深緑の葉っぱが、とてもまぶしかった。しかも冬でも繁々してる。
飛行機でちょっと南に来ただけで、こんなに違うのかと驚いたものです。
「新入社員はお花見の場所取りよろしくね!」と入社したての時期に言われたのも新鮮!
だって北海道の桜の開花はゴールデンウィークだし、そもそもそんなに桜がない。
こんもりと競うように咲く桜を見たときは、とても感動しましたよ。
あこがれ家庭菜園
フルタイムで働いていた頃も、日比谷公園や銀座のデパートの屋上庭園に立ち寄り、植物を眺めて癒されていました。
結婚し、マンションを買ったときは、いつかベランダにお花や野菜を植えよう!と心に決めます。
子どもが生まれてそれどころじゃなくなりましたが、幸い父が畑を借りて菜園を始めており、ときどき手伝うことに。
子どもを連れてジャガイモや大根の収穫に行ったときは、父も本当にうれしそうだった。
父が借りていた畑の近くには竹林があり、タケノコ掘りもさせてもらいました。そんなこんなで、家庭菜園へのあこがれはますます強まります。
返事がない。ただの植物のようだ
子どもが小学校に入学した後、家庭菜園って実は望んでいなくてもできるんだってことを思い出します。
そう、学校では好む好まないにかかわらず、朝顔とか野菜とかを育てるんです。自分も確か、小学生の頃ヘチマを育てたっけ。
で、育てた花や野菜は、夏休みに自宅に持ち帰り、観察します。
朝顔なんて楽勝じゃん。ミニトマトにいたっては、食べれるし大歓迎!なんて思っていましたが、これがまたそうでもなかった。
当たり前だけど、毎日水やり・ときどき肥料は欠かせない。しかも、喉が渇いた?お腹空いた?と本人に聞くわけにもいかない。だって植物だから。
枯れた後の土の処分もどうしたらいいかわからない。南向きのベランダに放置したプラスチック鉢が劣化して割れる。
もちろん子ども達は我関せず。
そっか、植物を育てるのって、一筋縄じゃいかないんだな~。ちゃんと勉強しなくっちゃ。そんな風に思ったのでした。
天空の野菜
朝顔やミニトマトから解放された後、ベランダで育てられる植物を検討した結果、水菜やハツカダイコンがいいのではと思った私。
マンションの12階なんてほぼ天空だから、少ない土でも育ち、強風に耐えられる野菜が適しています。
で、早速ホームセンターでプランターと土・種を買います。何で野菜かというと、もちろん食費の足しになるから。
上手くいけば、野菜があんまり好きじゃない息子も、喜んでくれるかも。そんな下心もありました。
プランター向きの野菜を選んだこともあり、順調に育った野菜たち。サラダや鍋料理に活躍してくれました。
8ゴールドの薬草
ベランダ菜園を何年か続けて感じたのは、野菜がおいしいでも育てるのが楽しいでもなく、「もっと節約できないかな」でした。
そもそも食費の足しにしようと思って始めたけれど、土やプランターはもちろん、肥料や防虫剤なども必要で、野菜作りも意外にお金がかかります。
もしかして、スーパーで買った方がいいのでは。そんな思いがひたひたと迫ってきました。
いやいやいや、植物を育てるのって、節約だけが目的じゃないよね。それじゃ8ゴールドの薬草もケチって、モンスターが落とすの待ってるのと同じじゃん。
気を取り直し、書いたのがこの記事。
なんだか涙ぐましい💦
そして観察へ…
今もベランダ菜園は続けていますが、主にセキセイインコのおやつを作るためで、節約が目的ではなくなりました。
植物とはいえ生き物です。育てるならちゃんと勉強して、それなりに準備しないといけないなぁと思います。農家さんだって、そうしてるはず。
節約のためとか息子に好かれたいとか、そんな不純な動機で育てても、楽しくはない。
だったらちゃんと育てられている植物を見に行く方が、まだマシというものです。
幸い自宅からさほど遠くない場所に、有名な庭園や公園、ガーデニングの専門店がたくさんあります。
その気になれば、いつでも見に行けると分かり、もう無理して育てなくてもいいかなって思うようになりました。
植物に光あれ
なんだか途中からドラクエチックになってしまいましたが、実はこの記事を書くにあたり、昨今の環境問題を強く意識しています。
豊かな植生が失われつつある今の状況って、魔王に侵略されているゲームの世界と似ているんじゃないかな。
勇者にはなれなくても、せめて教会で「光あれっ」て言ってくれる神父さまくらいの気持ちは持っていたいなと思う今日この頃です。