もとのもくあみ
秋もたけなわ。日の出はすっかり遅くなり、朝寝床から顔を出すのがつらい季節の到来か。
真夏、7月から始めた早朝散歩は9月の中旬に挫折しました。
「残念」と言うべきか、「やっぱり」と言うべきか。
2か月近く続けた運動で、全身の細胞がちょっと良い方向に作り変えられたかなという感じがしていたのに。
2か月も続いたのは己の努力というよりも、好天に恵まれたおかげ。
お日様って本当に偉大だなぁと改めて思う。
半分開けた雨戸の隙間から朝の光が届くと、ものぐさな私でも「あ、起きよ」と思う。
日の出が早ければ朝食の支度までの時間がたっぷりあるから、今日はどっちのルートで歩こうかと迷ったり、ワクワクしながら寄り道する余裕もあった。
9月になって朝の日差しが弱くなった。
あの「起きろー!」っていう日差しがあってこそ「頑張りますっ」って起きられた。
お天気はもっと大事だ。
私は雨が降る日に傘をさしてまで散歩はしない。
9月初旬の朝の雨は、私の豆腐のような「続ける意欲」に文字通り水を差した。
「今日もあめ〜」という日が続けば、途切れた意欲はデリートされる。
いやいやお天気のせいにしちゃあいけない。
時おり戻る暑さに惑わされているうちに、秋はいつの間にか行ってしまう。
明後日7日は立冬。暦の上では冬になる。
早朝が無理なら、一日のどこかで散歩をしよう。
臨機応変に習慣を変えられるのは、時間に縛られない無職老人主婦の特権なのだから。
ここ数日は朝の家事を終えた時間に、近くの遊歩道を歩いている。
気負わず、お日様やお天気のご機嫌を伺いながら、また「一日坊主」から始めればいいかな。
秋のお日様は優しい光で、今日も「好きにすれば?」って笑っている。