三日坊主日記 vol.232 『墓参りとうばがもちや』
久しぶりに母方の墓参りに行った。
母の実家は代々滋賀に暮らす一族で、墓も滋賀のお寺にある。しかし、もう地元には親しい親戚は暮らしておらず、みなが大阪や東京方面に居を移している。母の姉妹が元気なうちはみな年に何度もお参りしていたが、どんどん歳をとり、人数が減り、なかなか足が向かないようになっているようだ。
お盆の墓参りは敷地に生えた雑草の始末から始まる。春から梅雨の時期を経た雑草たちは驚くほどよく育っていて手強い。しかも、そこそこ広さのある敷地なんで、かなりの重労働である。何家族かいる親戚たちはたいがい別々に日にいくので、先に行った方が雑草駆除の役目を担う羽目に遭う。
雑草駆除から逃げたわけではないが、今年はお盆に行けなかった。さすがにもう雑草はないだろうと本日行ってみると、なんと敷地は雑草だらけ。草ボーボーである。仕方がないので(なくはないか)妻と二人汗だくになりながらキレイに駆除&掃除をさせていただいた。
ご住職とも久しぶりに話したんだけど、やはり墓参りに来る人は減っているようだ。そのかわり永代供養が増えている。そりゃそうだ。少子化は進むし、生活様式も教育もどんどん変化している。日本の先祖供養も過渡期を迎えているんだろう。
そして墓参りの後には、もう何十年も前から必ず草津の『うばがもちや』で蕎麦を食べ、名物の「姥ヶ餅」を買って帰ることに決まっている。この姥ヶ餅の起源は戦国時代にまで遡るそうである。由来などはお店のHPに出ているのでよかったらどうぞ。
この『うばがもちや』に先日車が突っ込んだ。テレビニュースをみていると、滋賀県で蕎麦屋に乗用車が突っ込んで店の客が怪我をしたというアナウンスとともに、見慣れた『うばがもちや』の店先に車が突っ込んでいる様子が流れたのである。怪我をされたお客さんも、機嫌良く蕎麦を食べてるところに車が突っ込んできたんだから、さぞかし驚いたことだろう。軽傷ですんでよかった。
さすがにまだ営業はしていないだろうと思いつつも、一応行ってみた。結果、菓子店は営業していたが、蕎麦屋の方はやはり臨時休業。蕎麦屋と菓子屋は隣同士というか、中で繋がっているんだけど、どうやら蕎麦屋の方に車は突っ込んだようだ。
残念ながら蕎麦は食べられなかったが、墓参りができてほっとした。今夜はいい夢が見れるんじゃないかな。知らんけど。