試験中止が相次ぐ環境ではどう戦うべきなのか。状況は一変した。
Twitter等を眺めていると
○○の試験が中止になりました!!
といった呟きが流れてくる。
そして、仕事柄、自分の元には
電験も中止になりそうですか??
どうお考えですか??
といった問い合わせがくる。
自分は試験の運営側ではないので、決定権はないものの、運営側も非常に難しい選択を迫られていることは容易に想像がつく。
とはいえ、運営側も国の方針に従わざるを得ないだろうし、何なら安全側の対応をするはずだ。
※自分は悔しくて仕方がない。如何に自分が無力なのかを感じている。
4月に配信した記事
この記事は自分に関わって勉強を頑張って下さっている方に向けて書いた記事だ。
電験の本質、試験勉強の本質を突くような内容。
「ベース作り」の話をしている。
ベースを作る作業というのは無駄にならない。今年の試験だけでなく、試験以降の自分自身の血肉になるものだ。
ベース、土台作りの重要性
「建築」
自分は建築にも興味があって、そういったお仕事にも現在は関わらせて頂いているのだが
「土台作り」というのは非常に重要な作業である。
ここを疎かにして、良い成果が出来上がることは絶対にない。
疎かにした場合、土台の上に立つ建造物を作り上げている途中だろうが何だろうが、やり直し作業が発生する。
膨大なロスである。
これは勉強にも全く同じことが言える。ということをこの記事では一番に伝えておきたい。
テクニックで乗り切る勉強方法
代表的なものが
暗記学習
である。
これは「土台作り」とは言えず、「建造物を作る作業」に該当する。やり方によっては張りぼてを作るような、泥の家を建てるようなものだったりする。
※短期間で爆発的に点を取るという観点から暗記学習は有効。
だが、暗記学習は「電験にはもともとちょっと不向き」ではあった。
電験は試験範囲が広すぎるのと、過去問からちょっとズラして出題される性質を持っているからだ。
さらに、今年は試験中止が囁かれている状況。
余計にその不向きは加速したと言える。
試験がないなら、今暗記しても意味ないじゃん。忘れるし。
こうなる気持ちは痛いほど分かる。
大人になって、自由な時間は中学高校時代に比べて激減した。人によっては平日は2時間ゲームすることすら、贅沢なものになった人もいるだろう。
土日だって、仕事の疲れで背中や腰は痛い。きつめの現場作業があった週は昼過ぎまで寝ていたい土曜もある。
そんな中で消費した時間を無駄にはしたくないし、させたくないと自分は思う。
では、どんな勉強方法を取るべきか
ここは4月に配信した記事と変わらない。
「経験値稼ぎ」だ。
・過去問を解く
・計算問題を解く
・知識を整理する
これらに注力すると良い。
これらは後々自分を確実に助けてくれるのだ。
例えば、理論科目。
直流回路(キルヒ、テブナン、ミルマン)、交流回路(共振回路、ブリッジ回路、ΔーY)、電磁気、トランジスタ
これらは自分はたぶん1時間あれば、電験2種、1種の問題を解けるレベルまで引き上げることができる。
公式まとめを読んで、解いた問題を再インストールすれば、即戦場で戦いを始めることができるのだ。
これらの分野は相当の問題と闘った経験があるから。
だが、暗記系は話が違う
理論科目で言えば
計器の種類
可動コイル形、可動鉄片形、電流力計形、熱電形、誘導形、静電形、整流形、振動片形
これらの細かい話を問う問題はたぶん間違う。
キーワードで解けるようにしてはいるが、絵を選ぶような問題は今は忘れているので解けない。(誘導形は円盤、静電形はコンデンサ、整流形はダイオードというのは覚えている。電流力形、振動形は忘れている)
また、可動コイルは永久磁石なので直流しか使えない、可動鉄片形はコイルに電流流して磁界で鉄片の反発、吸収を起こすので交流しか使えないことは覚えているが、他のはちょっと厳しい。
※記憶のトリガーとして「可動コイル形だけが直流オンリー」と整理していたので、ここを問う問題なら解ける。
ちなみに表の穴埋めで、位置による記憶に頼っていた時期があったが、このやり方だと、超忘れる。今の時期には適さないと言えるだろう。
面白い覚え方
この覚え方、面白いですね!と言われたので、記事に起こした。
王道と言えば王道。
絵から公式を導くスタイルである。
公式を絵から導けるようにしておくと、記憶の保存容量が少なくて済むから優れている。
そこに経験をプラスしておけば、絵を書いてスッと公式を召喚することがでできる。
一方で「位置」で完全記憶する
自分はめちゃくちゃ覚えにくいものを「完全位置固定で覚えこむ」といった工夫をしている。
化学分析をするような職場では、ピペットや薬剤の位置を固定し、流れ作業で行うといった工夫をするところもある。
それは完全に「思考」に依存するのではなく、「環境」によってミスを減らすという工夫である。
それは個人単位でも取り入れていくべきだ。
実は比速度の公式が個人的に嫌いなのだが、下記のような工夫をして覚えこみに成功した。
二度と忘れることがなくなった。
分数はめちゃくちゃ覚えにくいので、ルートでくくって視覚で覚えこんだのである。(分母のHを√でくくって4を書いておくのはかなり目立つので忘れにくい。)
完全な実力を身に付けないか?
「お前の電験、エネ管、TOEICというか、試験好きには付いていけないよ」
と思う方もいるかもしれない。
そりゃそうである。
ただし「試験問題を毎日解いているって、正気の沙汰ではないかも・・・」とは自分でも思う。Amazon kindleで平成の古い問題を読み放題で、ただ読書しているといった狂人ぶり。
ここまではいかんでよいと個人的にも思う。
好きでやっているだけだし、一方で出版社側からは過去問を検索するのが早いので便利だと思われている節もあって、役立っているから続けている。
こんな変態の話はどうでも良くて
試験問題とちゃんと対峙する経験をしよう
ということを伝えたかった。
そして
初見問題でも解ける実力を習得しようじゃないか
という提案でもある。
電験やエネ管の試験が中止になろうとも、後に残る勉強をして、自分自身のレベル自体を引き上げよう。
そうすれば、どうあったとしても、あなたの目標には近づいていることに間違いはない。
そんなスタンスで勉強をすれば、極端なやる気低下を免れるのではないか。
そう自分は考えている。
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