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Day04 : the smallest book in my bookshelf

本日紹介するのはうちで最も小さい本「わたしたちの谷6案内」です。手のひらサイズ、全56ページ、1250円。薄い本は値段が高いのは世の常ですね。

自分がなぜ今大阪に住んでいるのか、ふとするとまだよくわかっていないのですが、そんな縁もゆかりもなかった大阪で「あ、この街好きだな」と最初に感じたのがこの本でも紹介されている「谷6」です。

1月越してきたばかりの頃は、とにかく家の中が寒くて(のちに暖冬と知って絶望した)、こんなに寒いなら外に出ても一緒じゃわい!と半ばやけくそぎみに近所を歩きまくりました。大阪城から近いのでよくそちらにいっていたのですが(無駄に大阪城を何周もした)、たまには違う方向に歩いてみようと思い立った時に出会ったのが「空堀商店街」でした。下見の時に全国でも有名な「天神橋筋商店街」にも行ったことがあったのですが、なんというか、そこよりもぎゅっとコンパクトで、でも個性豊かなお店が多くて、なんだか書店に行ってもこの界隈の特集をしている雑誌がようけあるぞ、そんなところが徒歩圏内にあるぞすげえ!となり、よく行くようになりました。

趣味の写真をとるのにもいい表情をした路地がたくさんあったり、カメラを忘れても美味しそうなお店がたくさんあったり、雑貨だったり服屋だったりスーパー玉出だったりがあって、とても楽しい商店街です。最近流行ってそうなめっちゃおしゃれな服屋さんがあるかと思うと、おばちゃんとおばあちゃんがめっちゃ喋りこんでる八百屋さんがあったりで、なんというか、懐が深いなぁと思います。メイン通りからひとつ路地に入っても、なんだこの店?と興味を惹かれるところが多く、本当にこの辺りは毎回新しい発見があります。

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5月にふたたび大阪に戻り、外出制限がようやく解除されてきた6月のある日。趣味の書店屋巡りをしていた時、大阪特集をしている書架でこの本に出会いました。わたしのなかで今一番アツい「谷6」が、こんなに持ち歩きに特化した形でまとまっている!とわかると、値段も見ずにレジに持っていっていました。PayPay残高を見てびっくりしました。しかもお気に入りの書店「ジュンク堂大阪本店」で出会えたってのもすごく運命を感じました。イントロを読むと、どうもこの出版社も谷6にあるようです。パート募集してないかなぁ。購入時はまださるきまわるには少し抵抗があった時期だったので、「制限解除されたらとりあえずここ行ってこれ食べて」と本を読んで胸ときめかせていました。

地方に住んでいたときはよく「地域活性化がー」とか「移住がー」とかいう声を聞くことが多かったのですが、流行の逆に乗って都会に移住して、皮肉にもその時の答えをここで一つ見つけた気がしました。谷6好きな人々か、谷6のお店と一緒になって、「いいとこだよ、たのしいよ」って紹介しているのがこの本だと思うんです。行ってみたいなと思える場所があって、そこを愛して紹介する人がいて。で、そういう場所を探している人がいる。それらを上手く結びつけているのがこの本だと思います。

ただ一つ問題なのは、これ大阪に来てずっと悩んでいることなのですが、1日に食べられる物の量ってのが決まっていること。あの店もこの店も行ってみたいのに、今日はもうおなかもお財布も限界!ってなることがほんと多いです。さすが食の街だわー大阪。この店でランチしてみたいし、あの店で酔いたいし、もう一度行きたい店もある。うーん、まずは就職活動がんばらないとです。

というわけで今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。この企画も今日で折り返し。また次回も読んでいただけると嬉しいです。ではまた。

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