理不尽なこの世の中をどう生き抜いていくか(美学者母のサバイバル術)
日大アメフト部の問題が社会問題化しています。
なぜスポーツのワンプレーが、
ここまで大きな社会問題になったのでしょうか。
もちろんその悪質性から、
大変大きな問題ではあるのですが、
それ以上にこの問題が、
日本社会の縮図的問題として、
多くの人々の心を動かしたからではないでしょうか。
私も少なからず若い頃はスポーツマンでした。
そしてその選手を奴隷的に扱う、
日本のスポーツに、
高校で終止符を打ちました。
しかしその後就職しても、
その様な日本型組織の中は、
結局、個人を奴隷的に扱うということでは、
なんらスポーツ組織と変わらなかった。
それが私が18歳の頃で、
私は最終的にアートへ救いを求めました。
組織に所属することを放棄し、
インディペンデントに生きていく。
以前の言説でも述べていますが、
私がアートに命をかけようと誓ったのが、
この時なのです。
正直組織に入れば、
理不尽なことばかりです。
そしてその組織で生き残る術は、
いかにその理不尽なものを受け入れ、
己を無くし組織へ忠誠を誓うか、
日本の組織で生き残るにはそれしかありません。
理不尽なことを受け入れ、
上に気に入られれば、
その組織での居場所を手に入れ、
既得権益を確保し、
少しづつ出世します。
理不尽なことを批判すれば、
上に嫌われ、
その組織での居場所をなくし、
その組織から排除されます。
これらは、
私が実際に体験してきたことです。
私はこの様な性格ですから、
組織に入っても、
しっかりと自分の意見を言います。
しかし必ず排除されていくのです。
この様な日本の組織のあり方を、
少しでも変えていきたいという事も、
私がアート活動をしている理由の一つです。
その上で、
理不尽なこの世の中をどう生き抜いていくか、
という処世術が必要です。
私の結論から言いますと、
「組織」や「権威」に、
直接勝とうとしてはいけないという事です。
まずそういった「組織」や「権威」に、
入ったり、近づかない。
それが一番の近道です。
現在社会はダイナミックに変化してきています。
そして旧来のこの様な日本型組織は、
絶対的に淘汰されていきます。
その中で私たちはどの様にサバイブしていくのか、
それは同じ志を持った人々とともに、
新しい時代の創造、創発を企てる事です。
これはなんとも地味なアクションかもしれませんが、
日本の腐った根を根底からつくり直さなければ、
なんの意味もないし、
そもそも腐った「組織」や「権威」を、
完全に排除していくことができません。
私もこの様な言説するアート活動、
また狭山美学校の運営など、
社会的には非常に小さなアクションです。
しかしこの様な小さなアクションが、
根底から世の中を変える、
大きな力になるのだと、
私は確信し活動しています。
その様な確信はどこから来るのか、
それは今後、
分散型の社会が到来するからです。
一極集中の大組織や権威型の社会は終わり、
分散型で個々の独立性を担保できる。
その様な社会が必ず訪れます。
私はその様な未来社会の、
ロールモデルになりたいと考えています。
少なくとも現在、
私は言論という形で自由な発信をしています。
今でも周りを見渡すと、
自由にものを言えない人たちが大勢います。
先日の日大アメフト部のコーチと監督の会見。
一つ質問して欲しかったことがあります。
コーチは監督に意見できるのか?
あの壇上を見ていると、
とてもコーチが監督に、
ものを言える関係には見えませんでした。
まず何より、
自由闊達に意見を言える。
それが非常に重要なことであると考えています。
もし貴方が何も言えない組織や権威に所属しているなら、
今すぐそこから離れることです。
そして自由闊達に意見が言える人間たちと共に、
新しい社会の創造、創発を、
私たちと一緒に実現していきましょう。
美学者母
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