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■初参加「詩の教室」

現代散文自由詩人の独り言(69)

◇みなさんレベルが高くて…

詩関連の本としては、異例の売れ行き…らしい松下育男著『これから詩を読み、書くひとのための詩の教室』

それを読んだ感想を、■こんな「詩の教室」で学ぶか…と8月に書いた。
この松下さんのツイッターをフォローしているのだが、オンラインで教室を開催しているとツイートされていたので、見学を申し込み、きのう3日に参加した。

午後1時から途中休憩をはさんで、オンラインが終わったのが同5時過ぎ、というかなりの長丁場であった。
前半1時間45分余りを、詩人・野木京子さん(初めて知った詩人…)との対談。
後半2時間余りを、あらかじめ作品を提出していた人の詩の感想を、松下さんが話し、筆者も意見を言うという構成。

作品数だけで30本以上あり、そこそこ長い詩もあったり…で、ただの見学者であっても、なかなかに濃い世界であった。

参加者の中には、僕が通う某カルチャーセンターの詩講座に通っている人や、note内でフォロー関係にある方も複数人いて、ちょっとびっくりした。

全体に、作品のレベルは高く、ちょっと僕の詩では、みなさんにかなわないかも、と弱気になってしまった。

松下さんは、どの詩、どの筆者に対してもやさしく的確な感想を述べられており、先に僕が本を読んでの感想通りの方と感じた。

「現代詩手帖」誌に載っていそうな詩もいくつかあった。松下さん自身は比較的、現代詩現代詩した作風の人ではないという印象(現代詩文庫一冊読んだだけだが)の詩人だが、この教室には現代詩のメーンストリートを歩いていくような作品も多かった。
中には、僕のようにわかりやすい言葉で、素直に感情をつづるものもあった。
そういう詩について、それを認めたうえで、『書いたことが「わかりすぎる」=そこが物足りなくな感じる。切り口を変えてみる。意外なところから見つめる目。そうすると輝きが出る。共感する人は多いだろうが、思いもしないことが書かれるように詩を待ってみてもよい。書いているうちに詩が教えてくれる――それを待つ』という講評をした詩があった。なるほど…と思った。
わかりやすいだけの詩を書いているつもりではないが、ひねり、その向こうにある何かがないと、やはり訴求するものを感じてもらえないのだろう。

考えると、難しくなって、書けなくなりそうだ(笑)。

かつては、横浜で実際に対面の指導をされていたようだが、今はオンラインのみ、というのが残念。


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