「いろいろと 色」
色 色情というものが
すっかりおとなしくなったのは 事実だ
ぼくは 現実というものを これまでもさまざまな局面場面で受け入れてきた
今回も
加齢といっしょに
年は上がり 色は下がる――
そのことを自然に ごく自然にとらえる
当たり前のことがあたりまえに しずしずと
近づき ぼくはその中にある
と
――そう思いたいだけであり
実は 機会があればチャンスこそあれば
これまでに叶うこともなかった
色へのいろいろな願望を フルにマックスに最最大限に
「やれたらやりてえんだよ」
と
当時60歳を超えていたであろう詩人・谷川俊太郎が
「なんでもおまんこ」にそう綴ったように
あっけらかんと
言い放ってみたい
それは自由 言うだけはタダだ 自由だ フリーなのだ
思いを書き綴るのは
もっともっと 最も自由なのだ
大詩人に倣い
「やりてえんだよ」
と言ってやる