「きょうは晴れ」
ぼくの部屋は北向きだ
昼間でも日は入らず
電灯を点けないと
本も読めない
暑くも寒くもない
外の風はさわやかなので
ぼくはルーフバルコニーに
キャンプ用のイスを出し
キャンプなんて行きもしないけど
イスだけはあるので
それに座って
風にあたって本を読む
「空に星があるように-小説荒木一郎-」
1960年代末の芸能界のことを
ものすごい記憶力で
荒木本人が活写
実に 面白かった
「朝のあかり」
石垣りんのエッセー集
彼女の詩世界はすばらしいけれど
エッセーはそれには及ばない…
魅力の薄い内容で残念
「本の雑誌」西村賢太の追悼特集
昨年出たバックナンバー
これは読んでよかった
手もとに置いておきたい…
アマゾンで買おう
「木賃宿に雨が降る」高木護
どこで知った本なのか
40年以上前に出た詩集
図書館に予約したことすら忘れていた
薫風の中
ぼくは本を 読み続けるのだ
ぼくのこころが北向きでも