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「春が来たっ!」

生きてる限り青春だっ
人は希望を失った瞬間に老いるのだっ

間違ったぁ!

サミュエル・ウルマンの詩「青春」だと
『理想を失うときに初めて老いが来る』(岡田義夫訳)
んだ、
と。

そういえば、この「青春」…
渋沢栄一像がある常盤橋に行く途中、JR高架下の赤レンガの壁に、白ペンキで書いたのがあったな
何年もそのまま残っていたけど、いつの間にか消されてた
ビジネスマンが行き交う大手町から日銀に行く途中の通り
あんなところ、エリートサラリーマンはあんまりウロウロしてねぇけど
どんなおっさんが、赤レンガに白ペンキで
ご丁寧に
『青春とは人生の或る期間を言うのではなく…』
なんて書き写したんだろ
ゾッとせんか?

30年以上前、1980年代半ばにこの「詩」がえらくブームになってな

ある地方議員のおっちゃん、当時70過ぎてたろうけど、
「この詩はいいねぇ~」
なんて言ってた
もう、おっちんでんだろうけど

赤の他人の、説教臭い言葉で己を奮い立たせんなら
勝手にやってくれ

オイラは
生まれてこのかた
もの心ついてから
流れ流れて流されて
流れに任せ
抗うことなく
流れ着いたら裸ンぼ
何をいまさらジタバタ

バカバカしい

トシにはトシに応じた
立ち居振る舞いってモンが
あるだろ

イイトシコイタジジイ

「青春とは…」
なんて
こっぱずかしいこというもンじゃねぇ

もぉ
オッタツこともねぇっていうんなら
静かにおとなしく
後もつかえてんだし
おとなしくおとなしく音なしで
地味に静かに
存在を消していこうよ

そのほうが
ラク
だってーの!!


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