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■「詩の教室」に行ってきた

「文学」と「作家」への道(13)
「詩人の独り言」改

◇慌てて参加して意義があった

昨年8月に■こんな「詩の教室」で学ぶか…として書いた詩人・松下育男さんが都内のカルチャーセンターで、詩誌「現代詩手帖」の編集者と対談する、ということを当日に知り、急いで行ってきた。

テーマは、「詩の読み方、書き方、作り方」である。

冒頭、松下さんは8つのことを提示した。
①詩は心細い文学だ
②詩は分からない作品が多い
③投稿に落ち続けても、評価されなくても書き続ける
④それでもなぜ優れた詩を書きたいか――よりよい詩を書きたいとなぜ思うのか。かつて感動した「こんな詩」を書きたいという憧れに近づく
⑤誰にも遠慮する必要はない
⑥遠くを見て詩を書いていきたい――他人のペースと違ってよい
⑦技術は書きながら身につける。読み手にどう伝わるかは書くうちに自分なりの技法ができ、自分の詩がそれを教えてくれる
⑧詩を読むときは何も知らないまま無防備で読む。分かったフリはしない―

といった内容で、書くことに悩んでいる「詩人」にはいい学びであった。

昨年発行されて詩の本としては売れている松下さんの「これから詩を読み、書くひとのための詩の教室」に書かれている内容に重なるのだろうが、分かりやすく首肯する話だった。

2年余り、別のカルチャーセンターの詩実作講座に通っているが、そこで感じるのとは違う体験があった。

最後の質疑応答でも、質問したが、「(詩の)勉強をして身につくことで、そこから書き上げる…。勉強することに意味はある」とおっしゃった。対談相手の思潮社・藤井一乃さんは「好きなものに関心を持ち、その延長で勉強すればよい」と応じた。

なるほど、なるほど。
結局、筆を止めることなく、書き続けるということ。

それに尽きる。

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