小さな命の意味を考える特別授業
10月8日(土)に、女川の中学3年生14名と高校生2名が向学館実施による特別授業に参加しました。この特別授業のねらいは2つ。
震災から10年以上経った今、改めて震災について知り考える
他県の同年代の中高生との交流
1について
彼らは震災時、4・5歳だったこともあり、当時の様子をあまり覚えていないのが大半です。さらに女川以外の被災場所について見聞きしたことがある子は少ないです。
自分たちが住む町以外の被害状況やその様子を客観的に知り、いま改めて震災について考えるタイミングが持てたのはとても良かったと思いました。震災はいつ何時やってくるかわからない。助かる命を救うためどう行動するかをかたりべ役の敏郎先生(大川伝承の会 共同代表)の話から学び、ワークで深めていきました。ワークでは、「あの時、想定していたことと違ったことは何か?」「なぜ(津波到達まで)51分もあったのに避難できなかったのか?」など、震災と真剣に向き合い、命の尊さを感じていました。
2について
栃木県の中高生が震災について学ぶため女川と大川小に教育旅行として訪れました。そこで、同年代との交流を持つ意味で共に学び、ワークをして、親睦会(BBQ)を行いました。シャイな女川っ子たちも徐々に打ち解け、BBQのときには肩を組んで楽しんでいる姿も見られました。本当に楽しかったようで、「明日もやりてー」と叫んでいた生徒もいました(笑)
今回のプログラムは参加した生徒たちにとって学びの多いものだったと思います。ある生徒は、家に帰ってから母親に「(お母さんも)大川小の話を聞いたほうがいいよ」と伝えていたようです。この一面からも良い学びの機会だったことがうかがえます。