
美しい男たち|『鯨が消えた入り江』
最近は、今とても話題の作品『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』を鑑賞して、友達ともその話で盛り上がったのでぜひnoteにもメモしておきたいのですが、今日はNetflixで鑑賞できる台湾映画『鯨が消えた入り江』について残しておきたいと思います。

『鯨が消えた入り江』(原題:我在這裡等你)
心機一転を図ろうとする香港人の作家が台北で偶然あるチンピラと出会う。2人で謎めいた入り江を探すうちに、この出会いは思いがけない旅になってゆく。
もともと気になっていた作品だったのですが、『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』の信一(ソンヤッ)役のテレンス・ラウが主演ということで、九龍城砦を見たあとに鑑賞することにしました。
香港人の作家ティアンユー(天宇)役を演じる、テレンス・ラウ自身も香港の俳優ですが台湾進出しており、私は直近『次の被害者シーズン2』でその姿を見ていました。かっこいい人だな〜とは思っていましたが、アクションもできるということで今後さらに幅広い作品で出会えそう。台湾作品にも多く出ているようなので、いろいろ見てみたいです☺️
本作では緊張感のある雰囲気から、徐々に柔らかい表情になっている様子が見ていて可愛かったです。

台湾で出会うチンピラ、アシャン(阿翔)役はフェンディ・ファンが演じます。彼はNetflixのドラマ『模倣犯』で見たことがありました。本作ではとにかく笑顔が素敵で、でもその裏に秘密を抱える感じが、儚くてとてもよかったですね。ヤンチャだけど誠実なやつ。

そう、本作はとにかく美しい。台湾の美しい絶景と自然、それと対照的な香港の都会的な美しさ、そして美しい男たち。
ストーリーとして後半は「あ、そういうお話なのね」という感じでファンタジー要素が強くなるのだけど、画面に映るもの全てが美しいので、お話については正直そこまで気にならないかもしれない。
予告やポスターなどからは、ブロマンスという雰囲気を感じますが、どちらかというと心や魂での繋がりを描く作品でした。きっと彼らはどんな状況でも未来でも、惹き合うのではないかなと思わせてくれます。
本作を見終わったとき、いくつかの作品を思い出しました。
日本作品だと『ニライカナイからの手紙』、韓国作品だと『イルマーレ』、そして香港作品の『ブエノスアイレス』。
この作品名を見てしまうと本作のストーリーがなんとなく分かってしまうかもしれませんが、本作ならでは美しさをぜひ感じてほしい。

▼▼『鯨が消えた入り江』に登場するごはん▼▼
そこまでごはんが登場する作品ではないのですが、少し登場したものをメモしておきます。
港で食べる何か / 温泉で食べるロブスター / 餅(チマキみたい)
アシャンが港で何か食べてましたね(あれは何を食べていたんだろう、面のような物も見えた)
2人が立ち寄ったとっても雰囲気が良い温泉で食べるロブスター。離れのような個室で食事できるなんて、すごく良い場所だったな〜。アシャンは「ロブスターなんて初めてだ」と言いながら嬉しいそうなのに対して、ティアンユーはアレルギーで食べられないと言う。
あとは字幕では「餅」となっていた、チマキ(粽子)のようなもの。台湾(おそらく南の方)の食べ物なのかなと思うのだけど、食べてみたい。映画では描かれないけれど、この餅はこの2人の間で思い出のフードになるだろうなと思う。

テレンス・ラウとフェンディ・ファンはお顔立ちがよく似ているので、取材やイベント時によく話題にしていたそうです。金馬奨ではプレゼンターとして手をつないで登壇し、「香港のフェンディ・ファンです」、「台湾のテレンス・ラウです」とそれぞれ自己紹介したそう。可愛い…!

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