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圏外のことを手放す
先日の岸見一郎先生のオンライン講義の質疑応答の時に、受講者からこんな質問があった。
「世の中がこの状況で、さらに年々、不安に感じることが多くなった。どうしたらいいか?」
先生の答えはシンプルで
「不安を感じても、不安がなくなるとは限らない。
だから、まずは圏内にあることと、圏外にあることを区別すること」
という言葉だった。
圏内と圏外。
久しぶりに聞いたな。
昔、携帯電話が出始めた頃は、日本全国「圏内」ではなかった。
特に私の田舎は、携帯電話会社により「〇〇なら入るけど、△△だとアンテナが立たない」などあり、どこが圏内で、どこが圏外か、いつも圏内と圏外を気にしていた。
そういうことなんだろう。
自分の圏外にあること。
つまり、自分には直接関係のないこと。
例えば、世界情勢や、他の人の問題。そういうことは手放す。
そこからくる不安は、一旦手放す。
圏外は、アドラー心理学でいうところの「他者の課題」なんだろう。
それよりも自分の圏内にあること。
自分が直接影響を与えられるところ、影響があるところ。
例えば仕事のこと。家族のこと。何より、自分自身の問題。
アドラー心理学でいうところの「自分の課題」。
圏内の問題に焦点を絞り、向き合いなさいとうメッセージだった。
そして、不安に関しては、不安になっても、不安がなくなるとは限らないから、必要以上に深刻にならないことが大事とおっしゃっていた。
私はこの2~3ヶ月で、随分と価値観が変わった。
世の中の流れが変わり、いろんなことに気が付き、考え方が変わった。
たくさんの圏内だった問題が、圏外になったのだ。
仕事についても、家族に関しても。
圏内と思っていたことは、実は圏外だったことが多かった。
例えば、仕事で手を抜く人。
私にとって、この問題は”圏内”であると思っていた。
迷惑かかってるからと、重要な問題として本人に何度も話をしていた。
でも、ある時から、この問題が私の圏内の話ではない、圏外だ、と気付いたのだ。
そして、問題を手放してみた。
とても気が楽になった。
仕事なので、こちらは多少なりとも被害を被るが、この問題は圏外、と思っただけで、気が楽になり、とりあえず居てくれる存在に、貢献感を感じた。
そして、問題が起こった時に、「本当に重要なこと=圏内に入ってきた問題」だけに的を絞って、どうするかを考えられるようになった。
圏内と思っていた、仕事、家族に関しても、圏外の問題はけっこう多くあったんだな。
圏内=自分の課題
圏外=他者の課題
圏内と圏外を区別するのはおススメだ。
深刻になりすぎないことも重要。
課題を手放して。不安も手放して。
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