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私なんか、とは言いたくないけど
「私なんかがやるより、あなたがやった方が…」と気付いたら言っていた。頼み事をしただけ、なんだけれども。
昔から「自分なんか」ということが多かった。
この言葉が好きじゃないのに、口癖のようによく言ってきた。
もう使うのはやめようと思ていた言葉のひとつ。
だけど、さすがクセ。そう簡単に抜けず、つい言っていた。
「私なんかが」
”私なんか”の後は、暗い言葉が似合う。
「私なんか、~~~だし」のように、
例えば、「私なんかもう年だし」「私なんかいつも運悪いし」「私なんかどうせモテないし」「私なんかダメ」といくらでも、暗くなれる(笑)
私なんか、は
謙遜しているようで、自分を卑下している言葉だ。
自分を謙遜するなら、気持ちだけでいい。
「私なんか」と言うと、相手にまでネガティブが伝わるほどだ。
「私なんかを選んでくれて」「私なんかがこんな賞をいただくとは」のように。
聞いた相手にも、卑下しているニュアンスは伝わっている。
「なんか」って、なんか、ホント良くない表現だ(笑)。
「私なんかがやるよりも、あなたがやってくれた方が」
という依頼は
「私がやるよりも、あなたがやってくれた方が」
と言い換えられた。
「その方が助かる」などと加えればより最適に、アドラーが言っていた「横の関係」として依頼できた。
「嫌われる勇気」の中で言われていた、横の関係。
「私なんか」を使って、必要以上に自分を下げる必要はなかった。
私は自分から縦の関係にしたのだ。
” 私なんか "と言った直後に「あ!” なんか "じゃない」と消したけど、もう遅かった。
自分の耳にも心にも刻まれた。
「私なんか」と言った時点で、「あなた」より下の私が出来上がり、自分は下であると認定している。無意識に、瞬時に、そう考える思いグセ。
必要のないタイミングで、誰も求めていない低い評価を下した。
それが、「私なんか」「自分なんか」だ。
もう使わない。使いたくない。この言葉は。
自分で自分を傷つけているみたいだからだ。
「私なんか」は、今日で最後だ。
「私」を卑下しないで、「私」をそのままを出す。
使う言葉をシンプルに変えていきたいな。
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