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『プラスティック』
『プラスティック』井上夢人
たまには壮大なネタバレをさせた投稿をしてみよう。
どうせこの投稿を見て、この本読んでみようと思う人はほとんどいないだろう。
物語は54個の文書ファイルが収められたフロッピイがあり、1つ目のファイルには向井洵子の日記が書かれている。
日記を読んでいくうちに読者はどんどん混乱していくだろう。図書館の登録カードを作ろうとしたら、すでに自分名義でカードが作られていたり、気づいたら部屋に図書館から借りられた本があったりと。。。
そして、ファイルの文章を次々に読んでいくことになる。もちろん読んでいるのは読者(私)。
文章を書いている人物が向井洵子から奥村恭輔、若尾茉莉子、藤本幹也と入れ替わりながら視点が変わって、事件を追って行くことになるのだ。
その事件というのは、向井洵子のファイルから始まるのだか、向井洵子が殺されたという記事を向井洵子が読んでいるのだ。
よく分からないことでしょう。
私もよく分かっていなかった。
その後も、向井洵子は本多初美という人物に間違えられたり、色んなすったもんだに遭遇し、ファイルを読み進める読者は混乱の境地に立たされる。私だけ??
さーて、この混乱がスッキリする時が来たわけなのだが、それと同時に、最大級のネタバレをここで披露しよう。
向井洵子は「解離性障害」の病気だったのだ。
多重人格の様なもんですね!
登場人物と思っていたのは、ほぼ全員同じ人物だったのだ。
そりゃ混乱するわ!
でもまぁ、この混乱も楽しい読書体験であろう。
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