進学校は意味がないのか、いや、なくない。
かなり今更感はありますが、少し前に、400万回再生された林修先生の日曜日の初耳学「インタビュアー林修」の、成田悠輔さん登場回を見ました。
始めのテーマの見出しになっていたのは、
「進学校は意味がない」
こんな見出しが勉強しない受験生の目に入ったら…恐ろしいです。。
私が中高生で、親に勉強しなさいと言われた日には「成田さんと林修さんが意味ないって言ってたわ!!イェール大学助教授と予備校のカリスマだわ!!」と、真っ先に口実にします(笑)
予備校にまだいたら生徒からも言われてたかもしれない
スランプの時に見たら挫折のきっかけにもなるでしょう
元々能力がある人がいい学校にも入れるだけ、という抜き方もしてました。
でも、これは編集に悪意があるように感じます。
受験生がこれを見て「努力は意味がない。結局は元々の能力だ」と受け取ったり、勉強ができても仕方ないと考えてしまうのも無理がないなと思いました。
でも、本当の意味を知るためには、この動画を最後まで見ないといけないのです・・!
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そもそも能力のある人が有名な学校にも入れるというだけという話には、
「その学校がすごいわけではない」という言葉が付け足されています。
つまり、入った先に素晴らしい教育が待っていて、入らないと知ることができない物事があるわけではない。だからそこで身につけたことがそのまま将来に繋がったり、自動的に高収入が得られるわけではないから、「進学校は(そういう意味で)意味がない」と話しているのです。
進学校に入ったことで全てが燃え尽きて、そこでのさぼっている人は、ギリギリで落ちてしまったことをバネに、その後努力してきた人に抜かされてしまうことは全く珍しくない。だから、進学校に入れなかったから人生どうこうと考えるのは仕方がないから、「進学校は(そういう意味で)意味がない」のです。
入ったら万々歳、人生勝ち組!みたいな人に釘を刺している感じですね。
でもこれは、進学校に入ること自体を否定しているのとは違いますよね。
入学に値する能力を身に付けることやその過程には存分に価値があることは変わらない・・・!
そこに入るために本気で努力して、学力も伸ばして、それでも当日一歩及ばなかった人に向けた話なのだなと私は受け取りました。
林修先生も実際、「東大を目指しててダメで早稲田に受かった人には、早稲田に進学することをデータを示して勧めてる」と言っていました。
そういう意味で「進学校(ここでは最難関国立大ですが)は意味がない」と言いたいのだと思いました。
林先生と成田さんという、知の骨頂のような画像、そこに掲げられた「進学校は意味がない」というワード
間違って受け取る若者がいませんようにと願いたい、おせっかいミドサーでした。