見出し画像

アメリカの子供が好きな食べ物は?

英語の綴りは漢字と似ている?!

数日前、たまたまテレビで「America Says」というクイズ番組をやっていました。日本語にするのなら「アメリカ人が言うには」っていう感じかな。要するに、多数のアメリカ人へのアンケートを実施し、質問に対して多かった答えを当てるクイズゲーム番組です。アメリカの「Family Feud」や日本のひと昔前の「クイズ100人に聞きました」のパターンですね。ひとつ特徴的な点としては、ヒントとして、答えの頭文字が表示されるところ。これは、英語だからこそなりたつもので、例えば「P」から始まる言葉と言われても、「パ」「ピ」「プ」「ぺ」「ポ」の他に「ピュ」などの可能性もあり、程よい幅があるのですね。英語の綴りって、法則性があるようで意外になく、追及し出したらきりがありません。そのきりのなさは漢字に似ていると思います。だから、日本で漢検に燃える子供がいるように、アメリカではSpelling 
Beeと呼ばれる英単語の綴りを競う競技会に燃える子供がいるのではないでしょうか。

クイズ番組を通してアメリカ人を知る!

さて、クイズ番組「America Says」に戻りましょう。
綴りがヒントという一ひねりこそあれ、よくあるクイズ番組。でも、ここアメリカでは「外国人」である私にとって、ごく一般的なアメリカ人の、ごく一般的な考えや感じ方を学べる、まさに楽しみながらアメリカ人を知ることができる番組だったりするのがミソ。
私が感じた「へぇ~」の中でも「これはアメリカだ!」と思ったものを紹介しますね。アメリカ人の旦那さんのいぶかし気な視線を感じつつも、ついメモってしまったものです。

まず、質問はこちら👇👇👇

「What  is the food kids love? (子供が大好きな食べ物は何?)」

実際の番組と同じように答えの頭文字を表示しますので、よかったら答えを見る前に考えてみてくださいね。
    
I    C
L
F      F
C        N
P
C
P




どうでしょう?
上から答え合わせをしましょう。

Ice Cream (アイスクリーム)
これはごもっともな答え。日本で同じ質問をしても同じ結果が出るのではないでしょうか。ふむふむ。

Lasagna (ラザニア)
ちょっとびっくりではありませんか?私は「ラザニアってそういう食べ物なんだ!」って驚きでした。確かに日本と比べるとレストランやスーパーなどでもラザニアを目にする機会は、アメリカの方が多いとは感じます。それにしても「ラザニア」が子供が好きな食べ物の位置付けにあるとは。どちらかというと、もっとおしゃれな位置付けなのかと思っていました。アメリカの子供にとっては日本の「ナポリタン」みたいな感じなのでしょうかね。

French Fries (フライドポテト)
これは私も即答できました。フライドポテトは国、人種、年齢問わず人気なんですね。そこにマクドナルドがある限り(笑)。

Chicken Nugget (チキンナゲット)
フライドポテトとセットで、と言われればその通りですが、これも何気にアメリカっぽくないですか?日本だったら「唐揚げ」でしょうか?
これを機に、ついチキンナゲットを初めて食べたときのことを思い出してしまいました。子供だったとは言え、ある程度の年齢になっていたと思いますが「なんておいしいんだろう!」と感激したものです。ソースにディップして食べるという点も斬新的だったような。大人になって、チキンナゲットはプロセスミートでうんぬんかんぬん、、、という話を聞いてもやっぱり好き。フライドポテト同様、時々食べたくなる食べ物だったりしますね。

Pizza (ピザ)
最初のPはピザのP。これもとてもアメリカンな印象ですが、果たして日本でも「ピザ」はランクインしてくるのでしょうか?個人的には、日本での子供時代にピザを食べた記憶も印象も薄いのですが、最近は食べ物事情も変わってきているでしょうからね。
アメリカでは、ピザは間違いなく子供が好きな食べ物の代表です。アメリカへ引っ越した当初に働いていた翻訳会社のボスは「うちの子供たちは1枚5ドルのピザでとにかく大喜びなんだから安上がりっちゃぁ安上がりだなぁ」なんて言っていましたっけ。トッピングはどうでもよく、ペペロ二のみでも、ピザはピザ。とにかく「ピザ」であることが重要なようです。「わーい、ピザだ!」って。レッドソースにするか、ホワイトソースにするか、トッピングには何を?と考え出すのは大人の始まり?!

Cookies (クッキー)
これは分かりませんでした。クッキーねぇ。確かにベーカリーやスーパーマーケットにはクッキーは必須で、チョコレートチップクッキーを筆頭に、ピーナッツバタークッキー、オートミールクッキー、スニッカードゥードゥルなど、定番と言われるクッキーの顔ぶれはどこでも同じ。更に、アメリカでは家庭のキッチンにオーブンがついているのが一般的なので、ホームベーキングも日本より生活に馴染んでいます。「ママが焼いたクッキーが好き!」という子供も多いのかもしれませんね。

Pancake  (ホットケーキ)
最後のPは一番意外なもので、なんとPancakeのPでした。いわゆるホットケーキですね。これは日本ではあり得ないのでは?アメリカでは、パンケーキは朝食の定番メニューのひとつで、家ではもちろん、レストランの朝食メニューにも欠かせません。パンケーキを得意とするファミレスでは『パンケーキは食べ放題!』が売り文句になっているほど。パンケーキ食べ放題といっても、一体どれだけ食べられるんだ?って感じですけどね。今や日本では、分厚くてフワッフワのホットケーキが、おしゃれなスイーツとして人気を博しているのですから、ホットケーキの位置付けは、アメリカと日本ではかなり違うようです。

日本の子供の好きな食べ物は?

では、日本で同じ質問をしたらどんな答えになるのでしょう。昭和生まれの私が思いつくものは「カレーライス」「唐揚げ」「ハンバーグ」「アイスクリーム」とか?
子供時代、超甘党だった私としては「アイスクリーム」「パフェ」「あんみつ」「チョコレート」「ケーキ」などになりますかねぇ。一番食べていた高校時代は、パフェとあんみつは究極の選択だと思っていましたからね。

日本にいる頃、ボスと一緒に、いわゆる和洋中なんでもありのバイキングに行った時のことでした。結局どういう団体なのかは分かりませんでしたが、年齢様々な大勢の子供と引率の大人数名のご一行様がご来店。子供たちは好きなものを好きなだけ食べていい、ということで興奮気味。この子たちは一体何を選ぶのだろうとちらちら観察していると、どの子のお皿にも唐揚げ、フライドポテト、ハンバーグが盛りだくさん。その色合いがなんとも茶色くて「なるほどなぁ」と思ったものでした。そして、ある程度おなかがいっぱいになってくると、 お調子者とみられるひとりの少年が、大きな器にアイスクリームをてんこ盛りにして、大喜び。友達も真似し出して盛り上がっている中、私の目をくぎ付けにした一人の女の子がいました。小学校の中学年というところでしょうか。その子の前には、白いご飯にお味噌汁。煮物、漬物、サラダや焼き魚がそれぞれ少しずつ、いい感じに並んでいました。それをお箸で、なんとも幸せそうに食べていたのです。食べ物チョイスだけ見たら、私よりはるかに大人。おばあちゃんか?!って感じすら(笑)。あの子も今では一人前の大人になっているはず。食関連のお仕事をしているかもね。

母の趣味は万国共通?!

同じ日の「America Says」で、これまた笑えるものがありました。質問は「お母さんの趣味は何?」というもの。
正解は
Traveling (旅行)、Cooking (料理)、Reading (読書)など、言われてみればなるほどのものばかり。
ところが、実際に回答者の口から苦し紛れに出てきたのはLaundry (洗濯)、
Dishes (皿洗い)、Cleaning (掃除)…
「洗濯、掃除は母の趣味ではなーい!!」と言いたいのは、アメリカの母も日本の母も同じなのではないでしょうかね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?