【SEOライティング】どこをどう直す?全文添削してみた
こんにちは。作文のまちか先生です。noteでは作文の先生ですが、別の顔(?)としてWEB制作のコンテンツディレクター(業務委託)もやっています。ご存知ない?そうですよね、今日はじめて言ったかも。
仕事ではわたし、紙もWEBもやる編集ライターです。自分でも書きますし、ライターさんたちのディレクションもします。そして実は、ライターを確保するのも仕事のひとつだったりします。制作会社さんから「うちに登録されているライターさんの中から選んでもいいし、自分で引っ張ってきてもいいよ」って言われているの。
自分は活字中毒なのでいろんな人のnoteをひたすら読んで回るのが好きだし、noteでは”作文の先生”としてやっているのに、時々ひょこっとスカウト心が顔を出すんですよね。「あっ、このライターさんすてき!」って。
今回ご紹介するのは、この方♡
回復期、療養期、通所リハビリ、訪問リハビリ、終末期医療とさまざまなステージでキャリアを重ねてこられた作業療法士さん。初めて彼女のnote記事を拝読したときの第一印象は「なんて優しく言葉をつづられる方なんだろう」でした。
まほろさんは副業としてライターを始めたばかりで、これからもっと積極的に活動していきたいと考えてらっしゃるそうです。そのお考えをお聞きして、わたしからお願いしました。
「ポートフォリオの記事を添削させてください」
きっとすごくびっくりされたと思います。公に添削するという不躾な申し出です。でも彼女は快諾してくださいました。ありがとうございます。感謝を込めてわたしから彼女にお約束したのはこの3つ。
・ライター水瀬まほろの魅力を分析するnote記事にします
・仕事を頼みたいと思われるサンプル記事にするお手伝いをします
・有料級の添削&フィードバックにします
なぜわたしが公開添削をnote記事にしようと思ったか、その理由はあとがきでお話ししますね。
また、実際の添削に入っていく前にお伝えしたいことがあります。添削は「目的」に沿って行われるものです。これが文章として正しい!という主張ではありません。なので、この記事での添削は、SEOライティングのサンプルとしてクライアント候補に見ていただくというイメージ(方針)で行っています。わたしも含めて、ほとんどの方のnote記事投稿にそのまま使えるテクニック(note文章術)ではないのでご注意くださいね(*^-^*)
ではでは、まず、まほろさんの元記事をご覧ください。画像で添付しているので、クリック拡大で読めると思います。
総文字数3500字ほど。SEO記事としてちょうどよい長さです。(参考URLリストは除いた文字数でカウント)
これは、まほろさんのポートフォリオにある、サンプル記事に添えられた文章です。このサンプル記事への思いが書かれています。
太字はわたしが強調してみました。初産後ということは、初めての育児が始まったばかりですね。不安も大きいし、ホルモンぐちゃぐちゃで、もう大変。そんな女性に向けて書かれた応援記事です。
「頑張りたい」っていいですよね、言外にある「頑張らなくちゃ」「でももう頑張れない」が痛いほど伝わってくる「頑張りたい」です。そう、頑張りたいんですよ、頑張ろうと思ってるの、だから苦しいし悩む。その葛藤を、”産後あるある”ではなく「頑張りたい」という言葉をチョイスして伝えようとするまほろさんの感覚に、わたしは惹かれました。「寄り添う」という言葉を使わずに読み手に「寄り添う」ことができるという一例です。初めからこれができるライターさんって、実はあまりいないの。だから、このフレーズを読んだとき「この人すごいなぁ」って思ったのでした♡
構成案
構成を抜き出してみましょう。
h2の大見出しと、h3の小見出しが対応していていいですよね。SEO記事では、h2は3~4個あると読み応えあるので、それも守られていて◎です!原因→自分でできること→周囲に頼ること→その結果、というかたちできれいにまとめられています。参照URLも添付されているのも信頼できますし、サンプルにもそれを付けてくれるライターさんは珍しいです。かなり好感が持てます。
「産後_睡眠不足」での検索結果(上位5サイト=SEO上の競合サイト)と比較しても、構成は問題ないと思います。SEO記事の基本は、競合サイトのまとめではなく、競合サイトの内容をふまえてさらに有益な情報を足す、といわれていますよね。それがしっかり守られています。
アドバイスするとしたら、タイトルに「4つ」、h2に「3つ」「4つ」「3つ」と数字がたくさん出てくるのでそこを整理すると、すっきりしますよ。使うとしたら、タイトルへのアンサーとなるh2だけ大見出しに数字を残すといいかも。
タイトル
この記事は「産後」がメインキーワード、「睡眠不足」がサブキーワードです。SEO記事では、タイトルの頭の方にキーワードを持ってくるルールがありますので、守られていて素晴らしいですね♡
そしてこの「産後_睡眠不足」で検索した場合、いちばん上にAIによる概要が表示され、その下に「関連する質問」も出ています。ここもヒントになりますよ。そのまま項目に使うというわけではなく、「読者はこういうことを知りたいんだな」と意識して記事を作成する=着地にいかす、という感じです。検索結果ページ下部の「他の人はこちらも検索」欄もライティングのヒントになります。
<関連する質問>
産後 寝不足続くとどうなる?
産後の睡眠不足のピークはいつ頃ですか?
産後の睡眠不足はメンタルに悪いですか?
産褥期の睡眠不足の影響は?
また、競合サイトのタイトルを見ても、対策、乗り切る、改善、解消、とあります。「産後_睡眠不足」で検索する人はそのことを解決したいだろう、と情報提供しているわけです。まほろさんも「対策」を使われていますよね!ばっちりです!
わたしが手を入れるとしたら、「上手につきあうための簡単な」の部分です。おそらくですが、というか、わたし自身もそうでしたが、睡眠不足で追い詰められていると「付き合おう」という気力がもう残ってない……。もういや!無理無理無理!朝まで寝たい!そんな心の叫びを盛り込めたらいいですね。
そしてポイントは、このキーワードで検索するママというのは、好きなだけ眠りたいというわがままではなく、子どもに良くない影響があるのでは?という問題意識も持っているはず。そんなママたちに響くタイトルにしましょう。
産後の睡眠不足と上手につきあうための簡単な4つの対策(26文字)
↓
産後の睡眠不足が育児不安の原因?眠れないつらさを解消する4つの具体策(34文字)
検索結果として表示されるとき、最後部分(4つの具体策)が見切れてしまいますが、それより前の部分を見せたいので今回はオッケーとします。
「眠れないつらさ」は寄り添いワードです。対策から「具体策」にしたのは、「産後_睡眠不足_対策」の検索ボリュームがそこまで多くないので、変更しても構わないと判断してのことです。ママたちの今すぐ何とかしたい!という気持ちに近づけるとするなら、より具体的な方法が知りたいはず。なにより、まほろさんの記事後半でしっかり具体策が示されていたのでタイトルにいかしたいなと思ったのです(*^-^*)
リード
導入(リード)は200文字くらいが適当ですので、255字は少し長かったですね。改行は使いすぎず、パラグラフ(かたまり)を作ると読みやすくなるので試してみてくださいね。
また、産後の睡眠不足は第一子だけでなく第二子出産後も共通するお悩みなので、記事の読み手(ターゲット)を限定しすぎないためにもあえて省いてみます。まほろさんが記事を作成するときのペルソナとして初産後の新米ママをイメージされるのはとってもいいことなので、そこは大丈夫ですよ♡
夜泣きや数時間おきの授乳など、睡眠不足に悩むママたち。「やっと寝かしつけたのにもう起きた」とため息をつきたくなりますよね。睡眠不足が続くとイライラするし、赤ちゃんへの接し方に余裕が持てなくて自己嫌悪になるといわれます。特に産後しばらくは、ママと赤ちゃんのリズムがかみあわず、ママの睡眠不足は深刻です。この記事では産後のママでも効率よく眠れる工夫について詳しく解説します。産後ママと赤ちゃんの笑顔のために試してみてください。(210文字)
こんなふうに手直ししてみました。SEO記事ではどうしても親しみやすさやナチュラルさから離れてしまう側面があります。迷うところですが、これはもう仕方がありません。キーワードを太字にしていますので見てみて。各3回使っていますね。こういう繰り返しもSEO記事の特徴です。キーワード使用率を考慮するとこれくらいは盛り込みましょう。
1段落目(大見出し1つ目)
元原稿の大見出しは「産後の睡眠不足を引き起こす3つの原因」でした。混乱を防ぐために数字を消すと、「産後の睡眠不足を引き起こす原因は?」でオッケーだと思います♪
まほろさんすごい✨ もう、キーワード使用率ばっちりすぎます♡ パラグラフ作りは今後すぐに慣れることができるので、問題ないですね。
産後しばらくは、赤ちゃんのお世話で多くのママが睡眠不足になりがちです。いつまで続くかわからない睡眠不足はママの心身に大きな負担をかけるといわれています。なぜ産後は睡眠不足になるのでしょうか。産後の睡眠不足を引き起こす原因と、睡眠不足が引き起こすママの心身の不調について解説します。
書き換えてみました。くどいくらいにキーワードが出てきますよね。「産後は睡眠不足」「産後の睡眠不足」とちょっとひねったり、キーワードを全体にばらけさせたりしています。
各小見出しについては、フィードバックをお伝えするかたちにしますね。この添削記事を書きたいとまほろさんにお話ししたとき、「指摘をいかして修正します」とおっしゃっていたのです。ポートフォリオとして載せると仮定すると、クライアントによっては「公開されているものではなく、元原稿を見せてもらえますか。どんな原稿を書かれる方なのか見たいので」と言われたりするんですよね。だから、そういう意味でも、自分で修正するとおっしゃったまほろさんのライター意識は素敵だと思います♡
ホルモンバランスの変化についてを小見出しの最初に持ってこられたセンスと、その意図がすばらしいです。なぜかって、ママたちに「あなたのせいではないよ」というメッセージになるからです。これもまた、まほろさんの寄り添い力ですね。うーん、惚れる。
アドバイスとしては、わたしたち人間の「ホルモン」にはたくさん種類があるので、産後に関わるホルモン名をいくつか挙げられたらいいですね。○○ホルモン、△△ホルモンなど~、という感じに。参照サイトも添付されていますので、信ぴょう性のあるサイトから情報を持ってきましょう。
育児ストレスが、ちょっとふんわりしているかもしれません。元原稿に「赤ちゃんのお世話」とあるように、頻繁なお世話に振り回されるのがストレスなのは、とってもよくわかるの。それを育児ストレスと呼んでいいのかを再考してもらえたらと思います。迷ったときは検索してみて、その単語(育児ストレス)がどのような意味合いで使われているか調べてみるといいですよ。
ストレス種類を表にしたのは大正解です☆ パッと見てわかっていいですよね! 眺めて見ると「産後ママのストレス」とするのがぴったりくる…かな……? このあたりはライターさん次第なので、ぜひ工夫してみてくださいね。
リフレッシュ!わかる!そうなの、リフレッシュ大事✨ …でもちょっと惜しかったのは、ここは原因についての段落なので、まだ解決方法には触れない方が記事としてはすっきりするということ☆ ここではホルモンにはいろんな種類があることやママ自身ではコントロールできないものであることなどを補足しておくのをおすすめします(*^-^*)
一文一義ということばがあります。1つの文章では1つの情報だけを書くという文章作成の基本ですよね。わたしはこれって、段落にもあてはまると思ってるの。1つの段落では1つの内容だけを絞って書く。ライティングするとき迷わなくなるので、ぜひ試してみてほしいな。
赤ちゃんの月齢ごとに説明しているところ、とってもいいですね! 育児関係の記事をライティングするとき特に気をつけたいことが、1ヶ月2ヶ月の違いでも、子どもの様子って大きく異なる点。一方で、個人差もあるので、表現に悩むところでもあります。このあたりは、クライアントさんに確認しながら進めると良いと思います。(わたしが以前担当していた育児系メディアでは、成長が標準より早い例は取り上げない、遅めなら取り上げていい、という方針でした。記事を読んだ親が比較して落ち込むのを防ぐため、というのが理由でした)
まほろさんの原稿で、さすがだと思ったのは「8か月以降でやっと8時間前後眠ってくれるようになります」というフレーズ。タイトルについての解説のところで、「関連する質問」「他の人はこちらも検索」欄が記事作成の手がかりになるというお話をしましたよね。そこで、産後の睡眠不足について、いつまでなのか、いつ頃がピークなのか、そういうことを知りたくて検索している人もいるのが示されていました。
まほろさんが書かれた「8か月以降でやっと8時間前後眠ってくれるようになります」は、読み手の知りたいに応える大事な情報です。悩んでいる人にとって、見通しが立つってすごくありがたいもの。ですよね♪ やはりこの寄り添い力が、ライター水瀬まほろの強みなんだなぁと思いました。
手直しするとより良くなるのは、先の項目でもお話ししましたが、「産後うつ」や「公的なサービスや周囲のサポートを利用しましょう」は、この後の段落で触れるのでここでは書かずにおくって感じですね。そのぶん、赤ちゃんの睡眠リズムや体内時計についての情報を増やすといいですよ☆
2段落目(大見出し2つ目)
元原稿の大見出しは「産後うつ対策に、質の高い睡眠を取る4つの方法」でした。ここが記事タイトルに呼応する段落になります。睡眠不足は産後うつの要因ですが、大見出しに入れるとドキッとするママも多いでしょうし、産後うつにフォーカスするのが記事の目的ではないので、これは小見出しの方に移動させましょう。「産後ママが質の高い睡眠をとるための4つの工夫」はいかがでしょうか。
SEO記事では、大見出しにも狙いたいキーワードを入れていくのがポイントです。見てみて。まほろさんは元原稿でそれがしっかりできています。素晴らしいですね✨
ここでちょこっとアドバイス。リードに「睡眠不足の辛いところ」とありますが、辛い→つらい、とひらがなに開きます。このあたりは「記者ハンドブック」で確認できますので、調べながらライティングしていきましょう♡ わたし自身も、今でも調べながら原稿作成していますよー。(ちなみに仕事原稿では記者ハンに従いますが、noteでは感覚的にやっているわたしです。この記事もだよー!)
睡眠不足が産後うつの引き金になることはよく知られています。眠れないって本当にしんどいですから。わたしも自分が自分でなくなるというか、「わたしってこんなこと考えるやつだったっけ…」と愕然としましたもん。寝よう、みんな、睡眠大事!
ここの段落では、冒頭に「産後うつでは~」とあります。後半に「妊娠中からママは睡眠不足になりやすく~」とあります。できたら、これは順番を逆にしてあげる(時系列にする)と、読み手である産後ママにとってはワンクッションあってやわらかい記事になるかなと思います♪
つらい、しんどい、そういう気持ちは頑張りが足りないんじゃなくて睡眠不足のせいですよ、もしかしたら産後うつにつながるかもしれないから眠れるように工夫してみてね、というかたちだと、文章の流れがスムーズになるでしょう。この後に続く、対策①~④へつなげる一文があると、よりベターです。リライトの際、参考にしてください♡
対策①~④は、まとめて見ていきましょう。まずね、もうね、①~④の小見出しの文末が動詞でそろってる点がパーフェクトですね✨ これ、名詞とか形容詞とか動詞とか、品詞が混じるとめちゃめちゃ不自然なんですよ。読み手はそこまで意識しない部分ではあるのですが、納品原稿のクオリティの面ですごく意味があるのです。完成度の違いっていうのかな。
「対策①赤ちゃんの睡眠リズムに合わせる」について。内容OKです♡ この項目では、例えば「赤ちゃんが寝るとたまっている家事をやらなくちゃと思うママも多いのですが、できれば赤ちゃんと一緒に寝て、心と体を休めましょう」的な感じに、さりげなく”ママあるある”を入れると共感される記事になると思います♪
「対策②固定観念を捨ててしっかり休む」について。内容OKです♡ 小見出しの固定観念が何の固定観念かに触れてみましょうか。ちょっと長くなるなら「ママだからという固定観念を手放す」というふうに、この記事はママに休もうねと伝える記事だから、休むを消しても大丈夫ですよ!
「対策③眠りやすい環境をつくっておく」について。内容OKです♡ 箇条書きは見やすいのですが、ここだけ箇条書きになると浮いてしまいますし、元原稿ですと各項が文章になっているので、他と同じように文章として書いても分かりやすさは損なわれないかなと思います☆
「対策④カフェインやアルコールを控える」について。内容OKです♡ 他項目に比べてボリュームが少な目なのでもう少し書き足してもいいかな~と思います。たとえば、好きな嗜好品を我慢するのはつらいものですが、というようなクッション言葉を入れてみると、違和感なく文字数を増やすことができますよ~。
3段落目(大見出し3つ目)
元原稿の大見出しは「睡眠以外のサポートでもっと楽に!産後のママを応援する3つのアイデア」でした。混乱を防ぐために数字を消すのと、サポートと応援は意味が重複しているのでまとめてみましょう。「産後のサポート体制を整えてママの睡眠時間を確保」などはいかがでしょうか? キーワードも入れて整えてみました。
h2のあとの導入(リード)は100文字以上はあった方が見ばえがいいので、あと一文足してみてくださいね♡
まほろさんが紹介されている3つのアイデアも、小見出しとして文末がそろってて、めっちゃいいですね✨ こういう細部に気を使ってくださるライターさんはとっても貴重です(*^-^*)
この項目ね、ちょっと注意が必要です。まほろさんの元原稿に問題があるわけではなくて、「パパ」は当事者じゃないの?というツッコミが読み手から入る可能性があるからです。このあたりは、掲載先のWEBサイトのコンセプトにも関わりますので、お仕事としてライティングされる際は、クライアントと相談して進めてくださいね♡
これすっごくいいですよね!まだまだ外部サービスを受けることに抵抗ある人も多いので、提案してあげるって素敵だなと思いました✨ 費用面で思い出したのですが、お勤め先によっては福利厚生のひとつとして託児サービスや家事代行サービスの補助が受けられたりしますので、そういうことに触れるのも情報としては有益かなって思います。けっこう利用してない人多いんですよね……。
とってもいいですね~!ガチのガチで悩んでいると、相談するということも思いつかず悩みを抱えこんでしまうものです。相談していいんだよ、話してみてね、って文字でも改めて伝えるの大事ですよね✨
h3のあとの導入(リード)が短めなので、あと一文足して100文字以上にしてみてくださいね。そして、これは「見やすさ」と「わたしの好み」からの言及なのですが、箇条書きでピックアップされている「数」が多いのです。少し絞ってみるといいかなと思います。たとえば、相談相手として、パパ家族友人ママ友は、想定内なので思いきって箇条書きから省いて、その直前の地の文に入れ込んでしまうという方法もおすすめです☆
すると、助産師、保健師、自治体の子育て相談センター、産婦人科とすっきりしますよね♪ あとはできたら「小児科」も加えてみてはいかがでしょうか? かかりつけの小児科はとっても心強い相談相手ですから♡
4段落目(大見出し4つ目)
いよいよ最後の段落ですね! 記事をまとめて着地に向かいます。まずは大見出しから。
元原稿の大見出しは「ママの睡眠不足が解消されると、家庭が明るくなる」でした。ママたちの輝く笑顔のためにライティングされているまほろさんの思いが伝わってきてとっても素敵♡
それでね、これでも特に問題ないのですが、ちょっとした言い回しのテクニックをお話ししますね。「~~だと、~~」は前半が”条件”のように聞こえてしまうこともあります。何かに追い詰められている人は、このような条件付きの文章に敏感に反応したりするものです。たとえば、「上手くいかないのは私のせいなの!?」というように……。誰かを責める意図はなくても、それくらいつらい状況の人も記事を目にする可能性があると意識するって大事かなってわたしは思います。そういう誤解や誤読を避けるために、ここでは「産後ママの笑顔は睡眠不足の解消が鍵」などはいかがでしょうか。
本当は「カギ」ってしたいけど、記者ハンドブックでは「鍵」なんですよね……! ああ、本当にこういうとき悩ましいですよねっ。
うんうん、とってもいい流れだと思います♡ ここも、先述のとおり、パラグラフにわけてみてくださいね。その際、産後の睡眠不足は誰もが経験する→永遠に続くわけではない→落ち着くまでは周囲のサポートを得ながら乗り切る→ポジティブメッセージ、こういうステップを意識しながら文のまとまりを作りましょう☆
あとがき
さあ、あとがきです。なぜわたしが公開添削をnote記事にしようと思ったか、お話ささていただいて、この記事のまとめとしたいなー、と。
18年前、わたしはまったくの未経験からいきなりフリーライターになると決めて勝手になりました。フリーライターは名乗るのは自由ですが、仕事を見つけたり、稼ぎ続けたりって、けっこう大変です。
誰も頼れる人がいないなか、クライアントから全ボツをくらい「どこがダメなのか教えてください」とお願いしたら、「こちらは仕事として依頼したんですから指導なんてしませんよ。使える原稿を一発で出してください。迷惑です」とキッパリ言われ、(家に帰って)大泣きしながらもその通りだって分かってるからそんな自分がくやしくてくやしくて。
ライティングに関する本を読んだり、お手本にしたい記事を写経したり、自分なりに努力しながらここまできました。そんなわたしが、駆け出しライターの頃にいつも思っていたこと。それは「原稿の手直しされた部分について、丁寧な説明が聞いてみたい」でした。フィードバック(業務連絡)以上の詳しい説明を聞いてみたかったのです。
本で読んだり、セミナーで学んだりするだけでは、ちょっと分かりづらいところに、もっと具体的でもっと役に立つ、アドバイスを……!
今わたしが一緒に仕事させていただいているライターさん達には、可能な限り丁寧にフィードバックさせていただいています。でも、2か月前にnoteを始めてみて、ライティングのことを学びたいWEBライターさんが意外なほど多いんだな、って知ったんです。だとしたら、こういう記事を書いたら、参考にしてもらえるんじゃないかなって。
わたしのわがままを許してくださったまほろさん、本当にありがとうございます。今回添削させていただきながら、改めてまほろさんのライターとしての魅力は共感力の高さにあると痛感しました♡
医療介護のジャンルで、今後ご活躍なさるだろうなって。ライターとしての強みにこれまでのキャリアがいかされる、ともいえますし、これまでのキャリアがまほろさんらしさを形作ってきたともいえると思いました。きっとそれらは、両輪となってこれからもまほろさんを支えてくれるものでしょう。
副業でライターを始める人が増えている今、WEBでノウハウが得られる今、そんな今だからこそ、このライブ感あるライティング指南が少しでも皆さんのお役に立てましたら幸いです。
水瀬まほろさんが、今回のSEO記事添削について記事を書いてくださいました! ライターさんにとって記事添削がどういう意味を持つのか、わたしの気持ちを受け止めてくださってとってもうれしかったです。
そして、わたし自身、自分のことって分かっているようで分かっていないってことが分かりました。まほろさんの真っ直ぐなお気持ちが、いろいろ考え込んでしまいがちな自分の心を優しく溶かしていくみたい。
ありがとうございます♡
これからもよろしくね♡(私信…?)