抱きつくことをやめさせたい
療育という場で仕事をしていますが
相手のことなどお構いなしに抱きついてしまうお子さんもいます。
それは、小さい人たちが要求する「抱っこ」とはまた違う。
愛情の表現、とも違う。(大きな意味での愛ならば、それも愛と呼ぶのだろうけれども)
例えば、不安が強く、安心したい気持ちでいっぱいなお子さんには
その要望に応えることも必要でしょう。
けれども、これは不安から来ていないな、
面白がっているだけだな、
というときは、やめさせることを支援しないといけない。
そうような小さい人たちは、
自分の体の成長をきちんと理解することが難しい傾向があり、
自らの大きさからの危険や
相手の嫌悪を回避することを、療育の場では支援していかなければなりません。
さて。
これは、正解ではなく
私の考えからの行動ですが
もしも、そのお子さんが就学前であるならば、
抱きつこうとしたときに、そっと手を払う。
声を荒げず、静かに、
「ない」
とだけ言う。
もちろん、そのお子さんの状況や症状にもよりますが
続けていくと、
だんだんと抱きつかなくなっていくようにみえます。
就学前と限ったのは
早い段階で修正しないと、やめることも難しいと思うからです。
そしてまた難しいのが、
教室内で統一しないと、あの先生はだめだけど、こっちの先生は大丈夫。
となることもあるので
支援は周囲との共有がやはり大切だなと思う。
抱きつくのは、おうちでね。
たくさん抱っこしてもらってね。
そんな気持ちで
やさしく、手を払う。