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映画 TOVE/トーベ🏖
日本でも大人気のキャラクター、ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソンの知られざる半生を描いたフィンランド・スウェーデンの合作。
自分と同じように国に求められ、認められる絵を描くことを望む父とは対立。自由を愛する女性舞台演出家と、情熱的な恋に落ちる。
ムーミントロールの絵は、本業の創作の合間に、息抜きとして描いていたもので、ムーミン童話の成功は本来は望んでいなかったものだった。が、ムーミンの舞台化は子供たちだけでなく、多くの大人までもとりこにする不思議な魅力の証明となった。
45年間寄り添った女性パートナーと過ごした晩年は、穏やかなものだった。川辺に浮かんだボートに乗る2人の笑顔は、自ら選び取った人生に対する満足感と、安寧に満ちている。
ムーミン童話に広がる温かい世界観は、彼女自身が体感した電流のように痺れる愛と通底する。絵も童話もトーベの描く作品は、彼女そのものだ。それがトーベにとっては、自由に、自分に正直に、生きることだった。
ダンスを踊るような日々。
最後に流れるトーベ本人が踊る映像に、彼女の人生を貫いた自由な精神を見た。