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白き路


雪原と紛う
白妙の砂漠
砂粒はすべて
諦念の化石である

氷河のように
永い時をかけ
生の淵へむけ
悠然と流れ往く

空と地平線の狭間
一羽の鳥が
白い翼を瞬かせ
光の線を引いた

逃げ水を追い
虹の都を夢見
少女たちは旅を続ける

この世界が
巨大な砂時計であると
知りながら


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