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嶋田青磁
2020年6月12日 19:32
わたしにとっての「少女性」は、必ずしも愛すべきものではない。むしろ、嫌悪の対象である。そう気づいたのは24、5歳くらいで、遅い自我の目醒めと同時期だった。以前の自分はどちらかといえば少女趣味に近い「女の子らしい」服装を好んでいたので、この発見は意外でありショックでもあった。いかに少女らしく振る舞えるかを美徳としていたのに、自らその聖像を破壊してしまったのである。きっかけは、今でもよく分からない