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デジタルで思いもよらない、ノスタルジー

ちょっとした写真公募用に、デジカメの中の良さげな写真をプリントしてみました。

ところが…。

プリンターの調子が悪く、全然、違う色になってしまった。
諦めて、部屋でその写真を眺めていたら、「意外といいかも!」と思う私。
それは、フィルムカメラで写したような、セピア色。
何の加工もしていないのに、こんなに味がある写真が撮れるなんて、デジタルと言えども、まだまだ何もかも完璧とはならないところが、かえって面白い。
(これが、エモいってヤツか)

この写真を応募してもいいけど、間違って日付を入れてしまったので、もう一枚、とプリントしてみたら。
父がプリンターを掃除してしまっていて、撮ったまんまの、綺麗な写真が出てきてしまった。

うーむ。

最初に求めていたのは、それなんだけど。
あの写真を見た後だと、何の変哲もない、ただ単に綺麗なだけの写真にしか見えず、つまらなく感じてしまった。

より美しく精密な写真を人々が求めた結果。
ボヤけていたり、色褪せていたり、フィルムカメラ(写ルンですやチェキ、フィルム風アプリなど)の、失敗写真みたいなのが、逆に流行ってると言うか、いい写真に感じる。

人間って、ワガママだね。
結局、進化してるように見えて、ギリギリまで進んだら、一周回って、また、昔の方がいい、ってなるのかも。

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