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毎日が日曜日でしたかね? マカピーの日々 #1075
マカピーです。
引退したら「サンデー毎日」になるってラタ先生が言っていたのです。
ラタ先生はアフリカでの仕事でお会いして以来仲良くさせてもらったお医者さんです。
先生は子どもの頃から地頭が良いので苦労せずに医学部に入学し、更に高給「家庭教師」のアルバイトで十分生活ができたと言ってました。
ラタ先生は患者をみる医師ではなく感染症研究を専門にされWHOの仕事などをしながらひょうひょうと世界中を飛び回っていた際にお会いしたのです。
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長年勤めていた医療機関を退官された後も、次々に仕事のオファーがあり各地で歴任されていました。
マカピーは海外滞在中に業務のニュースレターを発信していた事もあり、そのリストにはラタ先生も入っていました。
先生は、「マカピーの記事の中にある『写真の雲』を見て、若い頃を思い出したんだよ」などと頻繁に感想を寄せてくれました。
そして「おい、日本に帰ってきてるんだったらメシを食べに来いよ!」とお誘いを受けたことがありました。
「ここのすし屋がうまいんだ!」
「オレは好き嫌いがあるから寿司はほとんど食べないけど、マカピーは遠慮しないで食べてくれ」
「こんどはマカピー妻を連れて来なさい」
マカピーが夫婦で福祉大教授をされていた頃に訪ねてゆくと
「マカピー分かるかい?オレはいつもお役人に言ってんだよ。お前ら現状を見ろ、このままじゃ教育なんて出来ないってさ・・・」
お酒もやらないラタ先生なのに、相変わらず熱く語るのでした。
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数年前、そんな先生からのメールに変化があったのです。
メールの文章が短くなり漢字への文字変換が省略され、ひらがな入力だけのメッセージとなったのです。
それでも必ず「こんどきこくしたら、またいっしょにしょくじしましょう」と締めくくられる様になったのです。
最初はスマホを交換したので入力がうまくできなくなったのかと思ったのですが、どうやらそうではなかったようです。
次第にラタ先生からのメールの間隔が開くようになり、遂には途絶えてしまったのでした。
もちろんマカピーからは帰国の都度「先生、帰国しました。そちらの都合がよろしいのは何時でしょうか?」と連絡しても返事がないのです。
マカピーはあれこれ勝手に想像して気をもみつつも、それ以上ご家族に連絡を取るようなことはしていません。
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それはマカピー自身が「人生の引き際」って、それでいいのだと思うからです。
だって、ラタ先生と出会ったのも偶然でしたし、またフイッと消えてもいんじゃないですかね(笑)
それでもマカピーはラタ先生のこと忘れませんよ!
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。ラタ先生、退官後は『サンデー毎日』でなかったようですね?(笑)
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