じゃあどうするかな? マカピーの日々 #1436
マカピーです。
サバに戻って来ても相変わらず、店の客の入りは増加していません。
ところがマカピーが旅行から帰って来ると、店内に見知らぬ青年が三人増えていました。
出かけに入れ違うように雇われた45歳のベンは、先日心臓発作を起こして危ういところでしたが「その後どうなの?」と聞くと「大丈夫」と笑っていました。
元からいたランに加えて四人増えたから総勢5人の男性スタッフとなっていました。
旅先からハナさんは「人選を任せる」と息子のアジズとシェフのランに依頼して三人の採用をすることになったのです。
三人とも二十代半ばで、うち二人は同じ町の出身でした。
四人にはレストラン二階の空間を住居として提供しています。
もうそうしないと決めていたのですけど、仕方ありません。
飲み物係のアズルールは強度の斜視があるようで、何か確認する場合目の前にそれを近づける習慣がありました。
その事をアズルール自身に尋ねると「生まれた時からなので大丈夫です。車も運転できます」と答えていました。
一番体格のいいマンはレストランの給仕係というよりどこかのオフィスにいるような若者で身のこなし方も田舎臭さがありません。
もう一人は皿洗い係のバシットですが、以前働いていたアイベルのように熱心なムスリムで、お祈りするだけでなく、一人でいる時もきちんと詠唱もしていました。
ただ、彼は一緒に食事をしている時などゲイ?のベンをつつくなどいつもからかっているのが気になる若者です。
まだ個人的な話をしていないので新人の背景は良く分かりませんが、マカピーが掃除の事や喫煙についても注意しているので、ある程度はこちらを理解しているかと思います。
そうなんです、マンや心臓病?を抱えるベンが休憩中に店のテーブルでベイプ(電子タバコ)の煙(水蒸気)を吐いた時はマカピーは直ぐに「出て行きなさい。店内は禁煙なのにスタッフが吸うのは許さない。さっさと外に行きなさい!」と叱ったのです。
旅行前に導入されたGrab注文サービスとWi-Fi導入で、そちらの注文が増えていると予想していたら「支払いが出来ずに接続できていませんでした」とアジズが言うではないですか!
え、なんという事!
プロバイダーへの連絡をしてもらうのですが、支払いはカードでなくてもセブンイレブンでも出来ると知ってアジズに伝えると、帰宅深夜に繋がったという事です。
ところが、当然ながら待っていてもお客は増えません。
だって、誰にも知らせていないんだもの!
じゃあ、「フリーWi-Fi」をちゃんとお店に貼りだそう。
取りあえず、マカピーはホワイトボードには書き出しました。
でもこれでは十分じゃなさそうです。
次に店内にちゃんとしたステッカーやQRコードでの接続が出来る方が良い事が分かってきました。
いちいちカウンターでPINを入れるのは面倒ですから、アジズと近くの印刷会社に行ってQRを読み込みできる小さなスタンドとステッカーを作ることにしました。
アジズにはデザインや色を選択してもらい午後に受け取りに行くことになりました。
レストランに帰って来てランに「ヤシ(Kelapa)が無いままだけどどこで手に入れるの?」と尋ねると「以前販売に来たハッサンにコンタクトしたら?」というのでアジズに連絡させました。
そう、出来る事をもっともっとやろう!
ただ、座って待っていてもお客は来てくれないのです。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。Go for broke当たって砕けろ?