そうだ、ここでチェルノブイリ原発事故を聞いたんだ!マカピーの日々#1036
マカピーです。
ウクライナがロシア側をドローン攻撃しているニュースを知りました。
人々はコロナ禍を経験し、そろそろ終わりかと思ったら今度は中東ではなく、ウクライナをめぐる国際紛争が発生して、あっという間に一年が経過しました。
紛争は石油製品や化学肥料の不足を招き、ヨーロッパの「パンかご」と呼ばれたウクライナからの輸出が減少すると、世界中で物価が高騰したのは誰もが知るところ。
ああ、ナルホドそういうことなのね。
マカピーはウクライナ紛争が起こってから、こうした「風が吹けば桶屋が儲かる」的な関係があると知るのでした。ヤレヤレ。
それじゃあ、ある日突然、「日本が無くなったら」世界にどんな影響があるかしら?
うーん、どうでしょう?
なんとなく、一時的な影響はあるけど「すぐに忘れられちゃうかも」って思うのでした。
それは、かつては日本製品が世界中に供給されていた時代が終わり、「世界の工場」は中国やその他に移ってしまっているからです。
などと、あれこれ妄想していると、マカピーが今マレーシアにいるのにメールで日本の会社から電気代の値上げ通知があったんです。
なんだか「妙な気」がすると同時に、思い出したことがありました。
それは、マカピーが最初にマレイシア国のサバ州に来たころ、御巣鷹山に日航機が墜落し、そこはちょうどマレーシアへ出発前に友達とドライブした郷里群馬の山里であったのと、チェルノブイリ原発事故の影響を身をもって知ったからです。
ちなみにチェルノブイリはソ連時代のキエフ(最近キーウと一方的に改称
)州にあった原発実験施設だったとのことです。
日航機の話は別の機会にするとして、マカピー達が住んでいたサバ州のクダット地区の村では電気も水道も電話線もないのに、なぜ「チェルノブイリ」が影響したのでしょうか。
そこのルングス族の村人は集落の中心にある浅井戸の水を頼っていましたが、飲み水としては屋根の樋(とい)で集めた雨水が一番きれいな水の供給源だったのです。
州政府が準備してくれたマカピー達の住む独立家屋でも状況は同じで、雨水を大切に使っていたので普段の洗濯やマンディ(水浴び)は村人と一緒に井戸場に行き、ロープの付いたバケツで水を汲み上げて使っていたのです。
そんな中の「チェルノブイリ原発事故」では大気中の放射能が高濃度となったので、雨水を使用しないようにとの連絡が「東京」からあったのでした。
はあ、水が飲めないって事?
で、マカピー達は退避したでしょうか?
「しませーん!」
こんな状況で、世界中どこにいたって同じ事って分かったからです。
その数年前にスリーマイル島の原発事故がありました。
その直前に公開された映画『チャイナシンドローム』がバカバカしい絵空ごとでなく、現実問題となった時に人々は恐怖したのに、為政者や企業はどこの国でも同じ過ちを繰り返すのでした。
彼らは、どんな事故が起こっても「自分たちは蚊帳の外」にいられると思ってんでしょうかね?
「本店は東京」にあるのに、原発は福島や北陸地方にあるってその事を物語ってますよね。
送電効率を考えたら、大消費地の東京のど真ん中に原発を作ればいいはずなのにそうしないのは、彼らが地方をどう扱っているのか良く分かる構図ですよね。
マカピーは東北の大震災発生時にアフリカにいたのですが、一時帰国した際に数日のボランティア活動に三男と参加してみて、実際に現場で発生しているいろいろな事柄を知る事が出来ました。
マカピーの郷里群馬でもセシウム汚染があったという事で、酪農ができなくなったりイワナやワカサギなども食してはいけないとありました。
汚水処理場はセシウムが集積すると言われ、マカピーの友達は「汚染を恐れて沈殿物の回収作業をする人がいなくなっちゃった」とこぼしていました。
そして福島第一原発事故が発生した際に「汚染水」が飲めないと、沢山の人が関西方面から飲み水を買い求めた話もありましたね。
チェルノブイリの事故が起こってから、ヨーロッパでの乳製品が売れなくなり格安のチーズがコタキナバルのスーパーマーケットで入手できる機会がありました。
そのチーズ製品を手に取りながら、なんだかとても悲しくなった思いが今こうして蘇るのでした。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。イーロンマスクさん、地球以外に逃げる事が出来るのはいつの事でしょうね?
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