水底から出て来たもの マカピーな日々#0887
マカピーです。
近くの用水路の水が引いたら、底から出てきたものは何だったでしょうか?
マカピーの早朝散歩は2週間ほど前の熱帯夜明けでの不快感は昨今の台風と大雨で吹き飛んでしまったので快適です。
夜明け前の気温18度まで下がって、歩き出しは少し肌寒く感じたほど。
それで道行く人はジャケットを着ていました!
散歩はルーチンですけど、コースは毎日変化を持たせるので5000歩から8000歩くらいの幅のある散歩です。
マカピーはいつもキョロキョロ写真の被写体に出くわすとついつい長居してしまい、朝食のテーブルセットする時間に遅れるので時計を気にしながらおおよそ6時半ころまでには家に戻ってきますね。
で、稲の収穫期を迎えたので田んぼへの灌漑(かんがい:水入れ)がなくなったので、近所の「琵琶溜井(びわだめい:各地へ分配する用水の堰の名称で、オリジナルは江戸時代に整備された)は水門を開放したので水位が20センチほどに落ち込みました。
こうなると散歩コースである用水路側道から、用水路の水底の様子が良く見えるんです。
まず、驚いたのが大きな「鯉(コイ)」、しかも大きな白色のがカップルで浅瀬を悠々と遡上して行ったのでした。
ナルホド
次に目に入ったのが、ゴミ!
濁った用水路では分からなかったのですが、水位が下がると昔の所業(しょぎょう)がこうして白日の下にさらされちゃうんですね!
プラスチック袋が集中しているところを見ると、内容物が重い事、ゴミ収集場所が近いのにここに捨ててあるという事は・・・いろいろ想像しちゃいますね。
それから自転車があまり流されずにその残骸を晒してました。
きっと、盗んだ自転車で乗り回した後にドボンと捨てたんでしょうね。
古いフランス映画で、アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい」というのがありました。
マカピーは、こうした悪事的な結果が何かの拍子に陽の下にさらけ出されると、あの映画のラストシーンを観ているような気分になるのでした。
更に用水路の壁面から水が噴水の様にピューッと噴き出ているのも面白いです。
この葛西用水路は昔の「古利根川」で大昔には水は東京湾に注いでいたようです。
江戸時代には利根川は巨大土木事業である「東遷」で太平洋側(銚子)に流れを変えさせられるのですが、灌漑用の用水路として整備されても緩い土手がある程度だったそうです。
それが、宅地化が進んだので、更に擁壁(ようへき)をコンクリートで固めたのがマカピーの散歩コースともなっている箇所で、枇杷溜井下流1㎞ほどでコンクリート擁壁がなくなり自然堤防風に変わります。
先ほどのピューッと出ている水はつまり、擁壁の裏側には水が溜まっているという事になります。
これって、つまりは地下水位が高く圧力がかかっていることになりますから、地震が発生したりするとこんな場所は液状化し易いのかなあ?って思ったりもします。
それにしてもどこもかしこも保護フェンスで囲まれています。この長大な用水路にもあり、そこをまたいで釣りをする人もいます。
マカピーはカルガモの集団が羽を休めている後ろの傾斜道路に泥が溜まっているのに気付きました。
あの「泥」欲しいなあ!
持って帰って我が家の庭に入れたいんです!
学校で習った方もいるかと思いますが、作物にとって栄養分の高い上流部の土を川の水に溶いて、泥水を自分の田んぼに引き入れるという「客土」(きゃくど)という農業技術がありました。
エジプトのナイル川もカンボジアやベトナムを流れるメコン川も氾濫することで、栄養分をとりいれ肥沃な大地となったのです。あれと同じです。
つまり用水の作業用傾斜道路に堆積した泥は粒度も一定しているし、我が家の土つくりに最適だと思ったんですよ。
ところで、どこでも用水路をフェンスで囲う事で、逆に子供たちは水と親しむことが出来なくなったと言えませんか。
一方でどんなに対策しても、一人で増水した川で流される事故はこれからも無くなる事はないでしょう。
それは、大人が怖さをきちんと子供たちに教えないからです。
いつもは優しい流れが、突然の気候の変化で濁流となり凶器として襲い掛かる時は遠くから眺めるだけにするという事がちゃんと理解されていないのです。
ですから、大人になっても「大丈夫だと思ったけど、こんなに増水するとは思わなかった」と語る洪水被災者のインタビューは毎年のように繰り返し聞かされているのです。
サバイバル(自己防衛)するには、「正しい知識と判断、行動」でしょう。それをフェンスで防ごうというのは「甘い」対策だとマカピーは思います。
そこで提案したいのが「親水公園」というのがあり小さな「せせらぎ」を町の一角に設けているところもありますが、せっかく用水路があるのならそれを利用しませんか?
子ども大人もこんなイベントに参加したらどうでしょう。
「用水路で流れるプール」
夏の湛水(水を張った状態)状態だったら、皆で救命胴衣を着けてある地点からドボンと飛び込んで皆して下流の集合場所へ行く!
水が汚い?って思っても後でシャワーを浴びれば大丈夫!
みんな泥臭くても楽しめます。
そして自分が泳いだコースを確認したり、用水の成り立ちを説明してもらったりして、BBQを楽しむ。
定期的なカヌーのコースにしてもいいかも。
「用水路の魚てづかみ」
今のような、水を落とした状態の時期に水底にたまったゴミの清掃を地域住民が中心となって行う。
まずは魚とりを楽しんだ後で、皆でゴミを集め一気にきれいにした後でその成果をみんなで確認して、用水路の機能についても専門家のお話を聞く。そしてみんなでBBQを楽しむ!
こうした活動で、用水路を知る事が出来れば、それがこの土地で育つことも経ちにとってもフェンスの向こうの『怖い」存在ではなく、身近になり「ワタシたちの用水」と愛護したくなる気持ちが生まれると思うんです。
それこそが「親水」の意味だと思うのですがどうでしょう?
水底から出てきたものは、ゴミだけじゃなくてアイデアであり「希望」であって欲しいなあ!
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。用水路が「パンドラの箱」?