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本格「南風の季節」の到来 マカピーの日々 #1165

マカピーです。
そうか、これが「南風の季節」の本当の姿なのか!

「南風の吹く頃」は海が荒れると村人が恐れていたのでした。

と数日前に随分のんきな記事を書いていましたが、昨夜生産物を出荷をしている最中に突然の雷雨があったんです。

あともう少しでトラックに積み終わるところだったのですが、土砂降りなので濡れてしまうと乾燥させていた収穫物の価値が無くなってしまうのでシートをかけて雨が弱まるのを待たねばなりませんでした。

それまでは、時々小雨がちらついたものの南風が気持ちよく吹いて波が高くなっていたのですが、まあこんなもんでしょうと思ったものです。

強い南風にサバ州旗(左)とマレーシア国旗がはためいていました

ところが、今朝同じ海が一変していました!

風がさらに強くなり白波が立ち、沖合の海藻栽培のラインがほんろうされています!

ドドーンという海岸に打ち付ける波の強い事!まるで嵐のような様です。

ああ、これが「南風の季節」なんだ!

マカピーは初めてその脅威を目の当たりにしました。


おやまあ!こんなにえぐれちゃったよ!

昨日の海岸線が大きくえぐれていて、いつも休んでいる木の根元まで波が洗い流して1メートルくらいのギャップが出来ていました。

マカピーは「大変だよー!」ってあちこち走り回っていたのですが、

村人はというと、これが案外平気なんですよ。
というか、「諦観」が出来ているのかしらと思う程普通の表情なんです。

つまり「偉大な自然に歯向かわない事」という教えが徹底されているのでしょうか、焦って荒海に漕ぎ出して波にさらわれないうちに海藻収穫をしようとする人は誰もいませんでした。

確かに、無理しても危険なだけで傍観するしかないのです。
海に生きる村人は、確かに自分の財産でもある海藻が流されてしまう事で嘆くこともありますが、荒れる海に抗ってでも必死になって出来るだけ回収しようとはしません。

誰がこの海に漕ぎ出すって?

そして、それが正解なのです。

いい日もあれば、悪い日もある。

内心は分かりませんが、その事にクヨクヨしない村人の様子にマカピー自身が救われる気が来ました。

ロビンは「この波がさらっていった海藻が打ち上げられる海岸があるんだ。今日そこへ行ったら儲けられるよ!」なんて笑って教えてくれました。

そう言いながら、自分はそうしようとはしません。

おそらく、誰かやっているかもしれませんが急いで少しでも回収するというようなガツガツしたところが無いんです。

本当は、マカピーから見るともう少し真剣になってもらいたいなあって思う事もありますが、そもそも視点が違うのでしょう。


ボートハウスはちゃんと生き残っているぞ

その後にレストラン改修現場に行くと、タンさんたちが作業していたので話をしていたら従弟が兄弟で乗っていたトラックのブレーキが効かなくなって横転事故を起こして死んじゃったって言っているのです。

ハナさんでさえ「え、そりゃ大変だわ。いつ事故があったの?」「二日前で昨日は埋葬したんだ」もう一人の作業員も「ボクも従弟が一昨日死んじゃったんだ」「えー、そっちも!」

言った方も聞いている方も「そりゃあ大変だったね」とはいうもののあまり深刻そうではないのでした。

これも案外ドライと言うか、「諦観」が行き渡っているのかなあって思った出来事です。

異文化理解なんて言うかもしれませんが、教科書だけでなく実際にその現場で考えるべきだなあって南風に吹かれながら思ったのでした。


めずらしいキノコが生えていました!

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。海辺から帰宅すると体が塩っぽく
感じるとハナさん


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マカピー
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