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パニックになってはいけないけど マカピーの日々 #1177
マカピーです。
とっさの時にその訓練で大丈夫かしら?
パニックというのは予期せぬ事故発生で、心の動揺から発生します。
つまり予行練習の効果が期待できない事が多いのです、困ったことに。
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実際のお話ですが、マカピーの中東のイエメンで内戦が勃発してしまったケースです。
マカピー家族は偶然ヨーロッパを旅行していて、スカッドミサイルの着弾に大地が揺れたり、夜空を対空砲火の曳光を見る事もなかったのでラッキーでした。
なにせ生後10カ月の三男がいたので緊急退避を経験しなくてつくづく良かったと思います。
旅の最終地点のオランダのアムステルダムの宿を取り、またイエメンに戻ろうとしたのですがKLMでリコンファームすると、首都サナア行きが飛ばないからルフトハンザに切り替えてもらい宿に戻ってビックリ。
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ニューススタンドの新聞に「イエメンで戦争勃発」とでかでかと書いてあるじゃないですか!
ヤバヤバ!
部屋に戻り、国際電話でイエメンに電話しても不通(戦争中はそういう事です)で、次にパリにある統括事務所に連絡を入れると事務所員のKさんが対応してくれました。
K:「ああ、マカピーさん良かった連絡が取れて!そうなんですよ。戦争になっちゃいましたね」
マカピー:「でも帰りのチケットがルフトハンザでエンドーズされたから帰れそうなんです!」
K:「止めてください!そうでなくても在留邦人をジブチに避難させる準備をしているのに避難民を増やすような真似はダメです」
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マカピー:「ありゃ、そうりゃそうですね。じゃあ、どうしましょう?」
K:「皆さんは、いずれジブチ経由でパリに来ることになります」
マカピー:「じゃあ、ボクたちもパリに行きますか?」
K:「マカピーさん、パリに来てフランス語でこちらの受け入れ手続き出来そうですか?」
マカピー:「残念ですが、まったく出来ません」
K:「じゃあ、そこから日本に帰りましょう」
マカピー:「了解です。これからチケットを準備します」
と急遽家族5人(正確には4人と乳児1人)のチケットを手配しようとしたのですが、5月の連休もあってマカピーのカードでは買えなかったのです。
それで、またKさんに連絡しました。
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マカピー:「チケットを買おうにも家族全員になると今の時期高くて限度額をオーバーしてしまい買えないんです!」
K:「分かりました。日本から手配しますので日本航空のオフィスでチケットを受け取ってください」
マカピー:「ところで、日本帰国までどうしたらいいですか?」
K:「マカピーさん今休暇中でしょう?だったら家族でユックリアムステルダムを楽しんでください!」
そりゃそうだ!
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一方在留邦人の友人家族で某商社マンの奥さん、のミサエ(クレヨンしんちゃんのお母さんに似ていたのでそう呼んでました)さんの後日談にマカピーはパニックになると人間はそういう行動をとるのかと思ったのでした。
ミサエさんは日本政府の要請でドイツの軍用機がジブチへ向けて首都近辺にいた邦人を乗せてくれることになった際に「搭乗の際持ち込めるのはショルダーバック一つまで」との厳しい規定が言い渡されていたのです。
ミサエさんは、乳飲み子と3歳児がいたのでそのおむつなどを準備していたそうです。
ところが、無事ジブチに到着してみると自分がしっかり抱いていたのは、おむつの入ったバックではなく枕だったというのです!
彼女の夫も含め周囲の人も、乳飲み子に3歳児の二人を連れ枕を必死に抱いている彼女の行動に何とも思わなかったという異常体験だったわけです。
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この話を後で聞いて笑い話として聞いていたのですが、マカピーはこう思ったのです。
結局ボクたちは、パニックにならないように行動をとる事が出来るのでしょうかって?
「火事場の馬鹿力」などという、異常事態に思わぬ能力を発揮をケースもありますが、大概の場合は「負」の方向に舵を切ってしまうものです。
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群馬で幼い頃、こんな話を聞いたのを今でも思い出します。
踏切事故のケースでした。
戦後の事で、その男性は下駄をはいていて列車が来る直前で、踏切の遮断機をくぐりぬけたのは良かったのですが、彼の下駄の歯がちょうどレールと舗装された道路の隙間にはさまってしまったのでした。
男性は必死になってその下駄を引き抜こうとするのですができません。
見ていた周囲の人が大声で「列車が来てるぞ!下駄を脱いでこっちに来い!」と励ますのですが、男性はますますムキになって下駄を引き抜こうとしているところに列車が彼をなぎ倒してしまったというのです。
ゾウリが接着剤にはり付いてしまったら、それを脱いで逃げるじゃないですか!
でも、それが出来なくなっちゃうのが、パニックなんだって教わったんです。
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教わったのはいいけど、マカピーはパニックから逃れられることが出来るのでしょうか?
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。一旦深呼吸してみましょう!
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