『個タク的金融リテラシー①』
法人タクシーでサラリーマンタクドラとして飼い殺されていた時と違い、
個人事業主ともなると税金や経費のことを考えずにはいられません。
そうなると当然、経費の節減、節税、そして資産運用のことなどをついつい考えてしまいます。
そこで、現時点で私が理解している節税対策をまとめたいと思います。
これはあくまで現時点の話であり、今後私の理解が深まったら随時加筆修正する予定です。
1.株、投資、先物、FXなど
2.iDeCo
3.NISA
4.小規模企業共済
5.ふるさと納税
1.株、投資、先物、FXなど
まず、こういう損する可能性があるものはやらないことにします。
私の基本的な考え方として、
『労働して対価を得る』
以外のものはギャンブルと捉えていまして、
損する可能性がある時点で手を出すべきではないと判断しています。
株式トレーダーや投資家として成功してる人はいろんな事を言いますね。
『貯金を眠らせておくのは惜しい!
資産運用をして、お金に働いて貰うことこそが不労所得への道!』
この考え方、どう思われますか?
私は、成功している人が語る成功論は
『生存者バイアス』
であると捉えます。
生存者バイアスとは、
『何らかの選択過程を通過できた人・物・事にのみを基準として判断を行い、通過できなかった人・物・事は見えなくなるため、それを見逃してしまうという誤謬である。~Wikipediaより』
要するに
『あんたは能力あるし、賭けに勝ったから言えるんでしょ?』
ってことです。
失敗して敗れ去っていった人たちは死人に口無しってことです。
YouTubeを見てると、
『両学長 リベラルアーツ大学(チャンネル登録者数40万人)』
だの
『もふもふ不動産 もふ社長(登録者数23万人)』
だのがやたら株や投資を薦めてますが、
彼らはどう見たって元々の能力と経験値が桁外れです。
YouTubeにあれだけたくさんの動画を上げ続けて、
パワーポイントなどを駆使しながら株や投資に関する知識を立て板に水で語れる能力、
普通ありません。
あなたならできるでしょうか。
結局、
能力が高いからこそできること、
なんですよ。
超人の成功体験は一般人の参考にはなりません。
私程度でも、サラリーマンから個人事業主になっただけで相当見える世界が変わりました。
ということは、途方もなく能力が高い彼らが見える世界など、我々常人には計り知れないものがあると思います。
彼らの真似をすれば自分だって成功できる!
と思えるなら羨ましい限りです(皮肉)。
それともう1つ。
『素人をいかにその気にさせるか』
が、これらの業界に共通した稼ぎ方であると言えます。
入り口を入り易くして素人にその気にさせる、
ということ自体は悪いことではないと思うのですよ。
英会話では、
『1日5分の学習で英語が身につく!』
とかしょっちゅうありますし、
格闘技なんかでも、
『女性・若くない人・素人・運動神経に自信が無い人でもできる!』
と宣伝しますね。
ビジネスなので、
入り口のハードルを低くして素人を誘引するのも結果的に本人の成長に結びつくなら悪いことではないですし、
結果がどうなろうと新たな可能性が開けるなら素晴らしいことです。
今や実業家として名高い元プロシューターのトイカツこと戸井田克也さんは、
あるインタビューで
『俺、大学時代はバドミントン同好会だったんですよ。
でもプロになれました(笑)』
とか言ってましたが、
大学時代、
慧舟會と大学の格闘技サークルを掛け持ちしていて、
『めちゃくちゃ練習する奴だった』
と、彼の大学時代の友達から聞いてますし、
大学では法学部経営法学科だったわけで、成功する下地はすでにあったんだなぁとわかります(まぁバドミントン同好会もウソではないのかもしれませんが)。
ビジネスとして、素人でも参入しやすい印象付けは必要なことかもしれません。
しかし、投資の世界は自己責任とはいえ、
『こうしたら稼げるよー』
と煽って大金を失うかもしれないギャンブルに誘い込むのは罪深いと私は思います。
実際、リベ大の両学長の元には
『両学長の薦めで投資したら儲かりました!
順調に資産が増えています!』
みたいな喜びの声が多数寄せられているそうですが、
『両学長 リベラルアーツ大学』
のチャンネル登録者数は40万人です。
成功したと報告してきてるのは40万人中何人ですか?
と聞いてみたいところです。
ここにも生存者バイアスがあるわけですね。
以前、拙文『ギャンブルで世界を旅する男』で書きましたけど、
生まれつきギャンブルの神様に愛されているような人以外やるべきではないと思います。
勉強する才能や運動する才能、
博才や格闘技の才能など、
人はそれぞれ才能があって、
それは見えないけど今まで生きてた道程のそこかしこに片鱗が見えるはずです。
わざわざ向いてないことをやるより、元々ある才能を伸ばすことに尽力するほうが幸せになれると思います。