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アウトローのアウトドア(125):写真の話⑥:キャノン Ⅳsb は安物のライカ?(苦笑)

昔の高級カメラといえば、ライカ(Leica)。
俺の世代なら、多分、聞いたことくらいはあるだろう。
ドイツ製の名機、カメラ文化を創った伝説のカメラだ。
「家が一軒買える…」なんていうフレーズまであったよな(笑)。

そして、35mmフィルムを静止画用に使う発想はライカが最初 だった。
元々は映画用フィルムだったものを、オスカー・バルナック という男がカメラに転用した。
ライカが35mmフィルムを採用したことで、カメラは小型化し、連続撮影が可能に!
それまで主流だった大判・中判のカメラとはまったく違う、新時代のカメラが誕生したわけだ。

スゲェな、ライカ。いや、スゲェな、オスカー・バルナック。

最初は映画雑誌の小さな広告でひっそりと宣伝していたらしいが、
そこから爆発的に売れて、世界にL型ライカ(バルナック・ライカ)が広まった。
後に、L型ライカを進化させたM型ライカ(Leica M3〜)が登場し、今やオールドカメラの世界では超高級機のひとつ として君臨している。

俺も、L型ライカが欲しかった。
なぜって?そりゃ、エルマーとかズマロンとか…
伝説級のレンズを使ってみたいじゃん!(笑)
でもな…お値段がちょっと厳しい。
M型ライカなんて、なおさら手が届かん。
L型ライカなら…と思ったが、それでも躊躇するレベル。
そこで俺が選んだのが、ライカコピーのキャノン Ⅳsb だ。

キャノン Ⅳsb —— ライカのコピー? いや、よくできたカメラだ。

キャノンが作ったライカコピー。
俺は、こいつはかなりよくできたカメラだと思ってる。
結構、使い心地はいい。

俺のカメラだ。でっかいビューファインダーを付けてる(笑)。
レンズはキャノンの50mm。このときヤフオクで安く手に入れたやつだな。
値段の割には満足できるレベル。
ただ、レンジファインダーの精度と見え方がイマイチ かもしれん…。

ライカとレンジファインダーカメラの仕組み

俺はライカを持っていないが、一応簡単に説明しておくと…
ライカは、世界初の35mmフィルムを使った小型カメラ。
そして、ピント合わせのためにレンジファインダー(距離計)を内蔵している。

一眼レフとの違い
 一眼レフ
:レンズを通る光を直接ファインダーで確認できるから、実際に映る画像と同じものを見ながらピント合わせができる。
 レンジファインダー:レンズを通る光とは別の光学系でピントを測る。

ライカは、レンズの距離設定とレンジファインダーが連動しているタイプ
一方で、レンジファインダーとレンズが別々のタイプもある(例えば、一部の初期カメラや廉価機種)。
L型ライカが爆発的に売れた理由は、このレンジファインダーの精度の高さにもある。

キャノン Ⅳsb はライカの完全コピー?

L型ライカの成功を見て、世界中でコピー品が作られた。
キャノン Ⅳsb もそのひとつ。
ライカⅢシリーズの上を行くから「キャノン Ⅳ」だと言われているが…(笑)
実際のところ、性能面ではライカ以上とまではいかないかもな。
でも、ライカL39マウント を採用しているので、
ライカ用のオールドレンズを使えば、ほぼライカと同じ雰囲気の写真が撮れる…と思った。
が、なかなか良いオールドレンズは簡単に買えん(笑)。
とはいえ、このカメラでスナップ撮影を楽しもうと決めた俺は、
被写界深度を活かした「ノールック撮影」も試してみた。

レンジファインダーカメラでノールック撮影?

ノールック撮影とは?
ファインダーを覗かずにシャッターを切る方法。事前にピントを固定し、適切な絞りとシャッタースピードを設定しておく。
レンジファインダーの強みは、「被写界深度」を計算してピント位置を決めれば、ファインダーを覗かずとも正確に撮れること!

愛知県 一色さかな広場

俺のやり方
1.フィルム感度を考慮して、露出を決める。
2.天候に応じたシャッタースピードと絞りを設定。
3.ピントは被写界深度を考慮して、ゾーンフォーカスで設定。
4.カメラを構えて、そのままシャッターを切る。

これができるようになると、撮影スピードが格段に上がるし、決定的瞬間も逃さない。
そして、こういうことを繰り返していると、自然とカメラ技術が身についてくる。

結論:キャノン Ⅳsb は「安物のライカ」なのか?

  • ライカの完全コピーに近いが、それなりに個性がある。

  • ライカL39マウントなので、オールドレンズ遊びも楽しめる。

  • レンジファインダーを活かした撮影技術が身につく!

  • ライカは高くて手が出せないけど、キャノン Ⅳsb なら気軽に使える!

結局、俺はこのカメラで色々試して、カメラの腕を磨くことができた。
だから、「安物のライカ」かどうかなんて、もうどうでもいい(笑)。
これもまた、俺の大事な相棒のひとつだ。

(2025-03-03)

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