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【概念空間論】応用Case2.無限に多様なアイディアの集合(音声)
こんにちは、馬渕です。
無限に多様なアイディアのアイディアの集合、という思考法について解説する音声をとってみました。
Youtubeでご覧いただけます。よかったら聴いてみて下さい。
※字幕オンでご覧ください。
スタエフの場合はこちらから
以下、書き起こしです
書き起こし
・・・
こんにちは、まぶちです。今回は無限に多様なアイデアの集合という哲学的な思考方法について紹介をしていきたいと思います。
先日ですね、ノートで概念の集合についてという記事を更新したんですけれども、 今回はその概念の集合という考え方をもにしたアイデアの集合という考え方についてお話ししたいと思います。
概念の集合=アイディアの集合
このアイデアの集合というのは、概念の集合という考え方の1つのバリエーションであり、1つの解釈のパターンになります。
概念の集合というものを考えると、それは概念というのは非常に様々なものを表現できるんですが、 その1つとしてアイデアですね。人間が持つ様々なテーマについてのアイデアを表現できるので、
概念の集合=アイデアの集合として扱うことができます。
で、今日はですね、この無限に多様なアイデアの集合というものをどうやって問題解決に応用していくのか、 どういう考え方の枠組みを使っていろんな問題について考察していくのかということについて、簡単にですね、概要を話していきます。
アイディアとは何か
では、まず最初にですね、アイデアとは一体何かということを考えていきたいんですけれども、
ここでは、アイディアというのは、 我々人間が直面する問題を解決するために必要な考えとして考えていきたいと思います。
アイデアというのは、人間が問題解決を行う時に使う考え方であると、そのように考えることができると思います。
人類レベルのアイディアの事例
では、具体的にですね、この無限に多様なアイデアの集合の中には一体どういったものが含まれるのかということを考えてみたいんですが、 例えばですね、人類というレベルで考えた時、人間全体という水準で考えた時に、
過去から現在にかけて、 歴史上、歴史の中で人間が思いついてきたあらゆるアイデアというものが、この無限に多様なアイデアの集合の中に含まれます。
定義上ですね。
無限に多様なという表現をつけているので、必ずですね、過去から現在までの人類のアイデアは全て含まれることになるんですね。
そして、 過去から現在までだけではなく、もちろんですね、現在から未来にかけてのアイデアというのも全て含まれることになります。
これは、後でお話しするこの無限に多様なアイデアの集合の分け方に関わってくる結構重要な部分になります。
では、もう少し具体的に、例えばどういったアイデアが含まれるのかということですけれども、 典型的な事例としては、例えば数学の未解決問題を解決するためのアイデア、 これは、この無限に多様なアイデアの集合の中に含まれています。
数学の分野で、まだ人類にとって解放、完全な解放が見つかっていないような問題って存在しますよね。
で、これを未解決問題と言ったりしますけれども、こういった問題の解決策や理論やアプローチ、 これらの問題を解決するためのアイデアというのが、この無限に多様なアイデアの集合の中に含まれることになります。
国家、社会レベルのアイディアの事例
また、例えばですね、もう少し身近な例で言うと、私たちは、例えば 今自分たちが生きているこの時代のこの経済システムがありますよね、
資本主義であったりとか、あとは同列のもので言ったら 共産主義とか、なんか社会主義みたいな、そういう概念がありますけれども、例えばこれは
経済的なシステムについてのアイデアであるという風に言えます。アイディアイコール概念ということですね。
で、もしも我々がこの資本主義とか以外の経済システムとか社会システムというものを想定した場合、 この未知のそういうシステムを想像することができたとしたら、それはこの無限に多様なアイデアの集合の中にやはり含まれるということになります。
「いかにして未知のアイディアを導出できるか?」という問題
で、最初にお話しした通り、アイディアというのは、ここでは問題解決に何か貢献してくれるような考え方のことですので、
もしですね、この無限に多様なアイデアの集合というものを考えた時に、我々にとって未知のアイデアですね、 未知のアイデアにもし到達することができたとしたら、
未知のアイデアをもし導き出すことができたとしたら、それは問題解決に非常に役に立つことになると思うんですね。
これがこの無限に多様なアイデアの集合というものを考えた時に私がやりたいと考えていることです。
既知のグループ&未知のグループの分類
で、ここでですね、この無限に多様なアイデアの集合というものを実際に試行方法として
我々の目の前の問題に適用する上で非常に大事な最初の考え方があるんですが、それが、 既知のグループと未知のグループにアイデアを分けるということになります。
すでに我々が知っている、知識を持っている、情報を持っている、考え方として保有している、認識できているアイデアというのは、これは無限に多様なアイデアの集合の中で既知のグループに属するものになります。
ところが、一方で、我々がまだ保有していないような、手元に揃っていないような、まだ認識していないような、 気づいてすらいないような、そういうアイデアというのが存在します。
それは未知のアイデアですね。
で、この未知のアイデアというのは、これは無限に多様なアイデアの集合の中で未知のグループの中に属します。
これがこの無限に多様なアイデアの集合というものを実際に扱っていく上でかなり重要な区分になります。
既知のグループと未知のグループの違い
で、このですね、基知のグループと未知のグループっていうのは一体どのように違うのかということなんですが、
あらゆる問題解決のシーンとかあらゆる思考のプロセスにおいて、 それは社会的なレベルでもそうだし、人類のレベルでもそうだし、個々人のレベルでもそうなんですが、
あらゆる思考のプロセスの中で、 我々にとっての未知のアイデアっていうものが、問題解決においては非常に重要な役割を果たします。
これはなぜかというと、問題解決ということを行う時には、 その問題が解決に至るかどうかということを決める決定的な役割を果たすのが新しいアイデアだからなんですね。
もし仮に既知のグループの中に含まれるアイデアが問題解決の役に立つとしたら、
それは、その問題はすでに解決されてるはずだからです。
補足;既知のアイディアから未知のアイディアが生まれる
で、ちなみにですね、少し補足になるんですけれども、 この既知のアイデアの集合の中には、例えばその既存のアイデアを少しこう加工したりとか、 何らかのこう操作をしたりとか、あるいはそれを裏返しにしてみたりとか、それを疑ったりしてみると新しいアイデアが簡単に生まれたりします。
だから、既存のアイデアが全く使えないわけではなくて、 その周囲には様々な新しいアイデアというのが眠っているんですが、それはあくまでも未知のアイデアの中に含まれると考えます。
なので、まあ基知と未知というグループの分け方というのはあくまでも便宜的なものなんですけれども、
問題解決ですね、あらゆる思考のプロセスにおいては、未知のアイデアというものが問題を解決するためのアイデアであると、 その未知のアイデアを獲得することが問題が解決に至るための条件であるという風に考えることができます。
このように考えると、この未知のアイデアのグループというものをいかにして導き出すのかっていうことが問題になるんですが、
これに非常に役に立つのが未概念法という方法になります。で、今回はこの未概念法については詳しく触れないんですけれども、 大体ですね、このようなイメージで、この無限に多様なアイデアの集合というのを問題解決に応用することができます。
個人レベルの問題とアイディアの事例
先ほどですね、人類のレベルとかあるいは社会的なレベルの話を少ししたので、今度は個々人のレベルでの問題について考えてみたいんですが、 我々人間はですね、毎日もう無数のおびただしい量の問題に直面しています。
例えば 精神的なレベルですね。目には見えないんだけれども非常に重要な心理的な問題であるとか、意識の拡大のような問題であるとか、
あるいは人生全体をどのようにしてその意味であるとか目的を見出すかというような問題であるとか、 そういう精神的な探求を含むような問題というのがあったりします。
また、例えば知識とか学習、 知的な分野における問題というのがあったりしますね。学問的な問題であるとか、あるいは
日常生活の中での勉強であるとか、そういったのは知的な分野における問題であるという風に考えることができます。
それから、我々のこう身体、あるいは病気とか障害というものを含むような健康ですね、 こういったものについての問題というのが存在します。
それから、仕事であるとか働き方であるとか、あるいはビジネスであるとか、こういうテーマに関する問題もありますし、
また人間関係とかコミュニケーションに関する問題というのもあったりします。
で、このようにですね、個々人のレベルで考えた時に、人生には非常に様々な問題があると考えることができます。
で、今回のテーマである無限に多様なアイデアの集合というのはもちろんですね、この人生における様々な問題を解決しうるようなアイデアというのもやはり含むんですね。
精神的な問題に対するアイデア、知的な問題を解決するためのアイデア、 身体であるとか健康に関する問題を解決するためのアイア、仕事や働き方やビジネスの問題を解決するためのアイデア、人間関係やコミュニケーション、あるいは家族関係のような、そういうテーマを解決するためのアイデア。
こういったものが全てこの無限に多様なアイデアの集合の中には含まれます。
概念の設計上の意義とメリット
ではここで、無限に多様なアイデアの集合というものを既存のグループと未知のグループに分けた時に、
この概念の設計上、一体どういう意義であるとかメリットがあるのかっていうことをお話ししたいんですが、 大きく分けると2つねポイントが挙げられます。
ポイント①既知のグループのアイディアが疑われる
まず1つが、 既存のグループ、既知のグループと未知のグループに分けることによって、既知のグループの
アイデアというものを1度疑うということが原理的なレベルで保証されます。
で、これはなぜかというと、 先ほど少しお話しした通り、問題解決では必ずですね、既存のグループの中に完全に含まれている アイディアではその問題が解決できないということになってしまうので、どうしても未知のアイデアに目を向ける必要が出てくるという風になっています。
そして、例えば、我々が今現在直面している問題に対する考え方というのが アイデアとして既存のグループに含まれるんですが、これはですね、 もう量的に無限に多様なアイデアの集合の中で、どうしても相対化されることになるんですね。
もし我々人間が、個々人のレベルでですね、
個々人が持っている自分の考え、自分のアイディアというものを、 もしたった1つだけで、それを主観的な形で持っていたとしたら、
それを疑うということはすごく難しいですね、 通常ですね。私たちは自分の思い込みとかバイアスっていうものを疑うことが難しいんですが、
けれども、もしも無限に多様なアイデアの集合を考えることができれば、
自分の現在のたった1つの、主観的で 一人称的で、ある意味でこう独断論的な考え方というのは疑わざるを得ない、相対化されざるを得ないですよね。
だって、無限に 多様なアイディアがあるわけですから。
なので、もう量的にも、この無限に多様なアイデアの集合を考えることによって、今現在の自分の考え方というのは無限分の1のアイデアになってしまうと。
これが既存のグループのアイデアの集合の枠組みというのを超えて、 新しいアイディアに目を向けるための仕掛けとなるということになります。
これがまず哲学的に考えた場合、概念のデザイン上すごく重要な意味を持っています。
ポイント②新しいアイディアに移行するシステム
そして、このですね、無限に多様なアイデアの集合というものを考えた時に、 もしですね、通常、数学の集合論でよく考えられる通りですね。
全てのアイデアに対して、順番、順序付けを行ったり、記号を付けたり、あるいは数字を付したりするとすると、
無限に多様なアイデアの集合というのが1列にこう並べられることになりますよね。
そうすると、今現在のもし、自分の考え方やアイデアというものを、1番最初のアイデアの要素だったと考えた場合、
この最初のアイデアから進んで、次々と新しいアイデア、その 考える人にとっての新しいアイデアですね。
既存のアイデアではなくて、未知のアイデアのグループの に含まれるようなアイデアに次々と遷移していくと、そういうことが
この概念の設計上保証されることになるということです。
これは極めてですね、創造的な考え方ですよね。
これが、この無限に多様なアイデアの集合というものを考える意義の1つです。
残された問題
で、ここまで来ると、最終的に問題になるのは、では、無限に多様なアイデアの集合の中で、
我々にとってまだ認識すらできていないような未知のグループのアイデアというものにどうやってアプローチすればいいのか、
どうやってその新しいアイデアを獲得すればいいのかということですね。
これが最大の問題になります。
でも、もしもですね、この未知のグループに含まれるアイデアに自由に到達することができるとしたら、
原理的にこう解決できない問題というのがほとんどなくなってしまうことになるんですね。
だからこそ、この無限に多様なアイデアの集合という考え方とか枠組みというのが非常に重要になってきます。
未概念法
で、実践的に言うと、この無限に多様なアイデアの集合の中での未知のグループに含まれるアイデアを導き出すために
私が使っているのが未概念法という考え方になります。
これもですね、僕、ブログをやってるんですけど、 ブログに未概念法っていう思考方法について解説を書いています。
ノートにも確か投稿してるので、よかったら見ていただきたいんですけれども、
この未概念法という考え方を使うと、この未知のグループに含まれるアイデアというものを、近似的な形で導き出すことが可能になります。
もちろんですね、そんなにね、簡単ではないんですけれども、問題によってはパッと導き出すことがね、それほど多くないステップを経て 導き出すことが可能なこともあります。
すごく複雑で解決が難しい問題は、多少は労力がかかりますけれども、結構近似的に適切な解というのを導き出すことができます。
で、その過程で、完全な答えを得られるか、あるいは完全な答えが得られなかったとしても、
それに限りなく近いようなよりいいアイデアというのをこの未概念法によって導き出すことが可能です。
最後に
ということで、今回は、無限に多様なアイデアの集合というものを考えて施行していこうということで、 この考え方の枠組みとしての紹介をさせていただきました。
また別の音声でも、概念の集合とかあるいはアイデアの集合のような話は別の機会にもしていくと思うので、よかったらですね、また、聞いてもらえたらと思います。
今回は、少し長くなってしまいましたが、ここまでにしたいと思います。
最後まで聞いていただき、ありがとうございました。
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この音声の内容は、こちらの記事がベースになっています。
あわせてお読み下さい。