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小説内で主人公に起こさせた火が、作者であるわたし自身でさえ目を疑うほどのリアリティを感じ…
鏡をバリバリ食べる夢を見た日の朝、やけに静かだなと思ったら人々は鏡の中に移住してしまって…
朝には廃墟になる惑星で酒を呑んでいる。
怪我をして研究室にふらふらと迷い込んだ蝶々が「このあわれな蝶がもっと楽に生きていけるよう…
来年度の予算を削られた蝉が抜け殻を洗って節約に励んでいる。
かなりの難産を乗り越えてやっと出てきたのはヒト科の赤んぼかと思いきや、取り出してみるとそ…
授業中に発生した火災は幸いすぐに鎮火したのだが、生徒たちが落ち着きを取り戻した際にわきに置き忘れた驚きが下校後の無人の教室に焼け跡と共にぽつんと立っている。
飼いならしておいたはずの声が一斉に家出をして戻ってこないため、せっかく友人と会うのにおし…
虫たちでさえ帰ってしまった雨のなか帰ることのできない街灯がチカチカと点滅を繰り返して精一…
合わせ鏡の怪談を話したら予想以上に怖がってしまっていつまでも泣きやまない姪につくり話だと…
夢のなかにいることに気づいたので軽い気持ちでいろいろなことをやってみたら何もかもうまくい…
ダリの絵を壁にかけたら絵が部屋の中に溶け出してきてあっという間にひとつづきの世界になった…
外に出たら強い雨が降っていたのだけど傘を持ってくるのを忘れたからいけないこととは知りなが…
散歩をしていたら何もない空間にとつぜん頭をぶつけたので一体なんなんだ!と憤慨したのだが前方には透明な壁があって進めないので横に逸れたり戻ろうとするとまた頭をぶつけてしまって、つまりわたしはいつの間にか四方をガラスに取り囲まれていたのである。